パリSGのあまりに皮肉で残酷な結末【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
CL決勝初出場のクラブはパリSGで7回連続黒星に
いにCL決勝に勝ち上がるも、バイエルンに敗れ悲願成就はお預け。しかも下部組織で育てたコマンに決勝弾を食らう皮肉な結果に。(C) Getty Images
悲願のCL初制覇を逃したパリSGには、何が足りなかったのか――。莫大な移籍金を費やした攻撃陣は不発に終わり、バイエルンに敗れたファイナルで待っていたのは、あまりにも皮肉な運命であり、残酷な結末だった。(文:フランソワ・ヴェルドネ/訳:結城麻里 2020年9月17日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック フランス』を転載) ―――◆―――◆――― 2020年は異例の年だった――。フランスではサッカー界のあらゆる出来事が、そうした前提で記憶されることになるだろう。 なかでも大きな注目を集めたのは、チャンピオンズ・リーグ(CL)でのフランス勢の戦いだった。リーグ・アンが28節までで打ち切りとなっていたため、CLで勝ち残っていたパリ・サンジェルマンとリヨンは欧州戦線に集中できたのだ。 しかも、欧州制覇の可能性は例年以上に大きなものとなっていた。
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