コメの高値が続く中、コンビニで進む"デカ盛り革命"…主要3社の「おにぎりバトル」最前線
「のり弁にぎりました」は、3年間で350万個のヒット作に!
コメの高値が続いている。総務省が11月22日に発表した消費者物価指数(CPI/’20年=100)によると、コメ類は58.9%上昇したという。海苔をはじめとする“主要パーツ”も軒並み値上がりする逆風の中、それでも進化を続けるのが頼もしい「コンビニおにぎり」だ。 【旨い!】こってりスープ仕立て‥‥あの『天下一品』がおにぎりに!? この厳しい状況下で、コンビニおにぎりは重量化という新たなトレンドを生み出した。セブン-イレブンは通常おにぎりの2倍の「どーんとおむすび」シリーズを発売。ローソンも1個で満腹になる「大きなおにぎり」レーベルを備えており、ファミリーマートもご飯180g(通常の1.5倍)の「メガおむすび」を投入している。 ヘビー級おにぎり戦線で見逃せないのは、弁当の具材をそのまま詰め込んだような「ドカ弁」スタイルの台頭だ。パイオニアは、JR東日本系の駅ナカコンビニNewDaysが’21年に発売した「のり弁にぎりました」。ちくわ天や白身魚のフライ、卵焼きなど7種の具材を包みこんだ爆盛おにぎりだ。 セブン-イレブンも「どーんとおむすび」レーベルで「のり弁」を商品化し、ローソンも「具! おにぎり まるで明太のり弁」を開発。「ドカ弁」おにぎりが一つのジャンルとして定着しそうな気配だ。このトレンドを踏まえ、主要コンビニ3社のおにぎりラインナップを見ていこう。 ◆【セブン-イレブン】元祖コンビニおにぎり! ごはん1.5倍、重量約2倍以上のへビー級「どーんとおむすび」 セブン-イレブンがおにぎりを商品化したのは1978年のこと。’03年には販売数が年間10億個、’14年には年間20億個を突破! 1日に約550万個以上を売っている計算だ。 海苔のパリパリっとした食感を生かすための包装フィルムや、ふっくらとした炊きあがりを実現する「低温精米」など、製造現場にはイノベーションを逐次投入。100円台前半で割安感のある「うれしい値!」商品や、200円台後半のプレミアムブランド「こだわりおむすび」など、さまざまな価格帯のおにぎりを揃えている。 冒頭にも紹介した通り、’24年10月からは「どーんとおむすび」を全国発売。こちらはご飯量1.5倍、重量が約2倍以上とヘビー級のおにぎりシリーズだ。その他、地域や店舗によっては「大きなおむすび」「でかむすび」といったメガおにぎり商品も並ぶ。ずっしりとした手応え、食べ応えのおにぎり軍団をぜひチェックしてほしい。 ◆【ローソン】『天下一品』のあのこってりスープ仕立ての炒飯おにぎりも登場! ローソンは「まるで人の手で握ったようなふっくらとした食感」を追求し、’23年から新たな成形方式を導入。4方向から均等に力を加え、エアリーなおにぎりを実現した。 さらに、産地ごとに厳選した国産米を用いたブレンド米を採用。たとえば、東北地方では山形県産の「雪若丸」、関東などでは石川県産の「ひゃくまん穀」と、地域特有の銘柄を使用している。