共同オーナー「マンUは平凡になった」 発言後に連敗…アモリム監督「長い旅になる」
マンチェスター・ユナイテッドのルベン・アモリム監督が、名門再建の難しさを語った。7日、イギリスメディア『BBC』が伝えた。 【ハイライト】マンチェスター・ユナイテッドvsノッティンガム・フォレスト 「マンチェスター・ユナイテッドは平凡になってしまった。世界最高のサッカークラブの一つであるはずだ」 共同オーナーであるジム・ラトクリフ氏は、ファン雑誌『United We Stand』の取材に対してそう語った。チケット価格の見直しなどでサポーターから批判を浴びるなか、同クラブの経営課題に言及し、「私たちはいくつかの難しく、反感を買う決断も下さなければならない。難しい問題から目を背けていては、何も変わることはない。私はマンチェスターの公営団地で育ったから理解できる。純粋な地元ファンが来られないような状況にはしたくないが、チケットは最適化したい。バランスを見つけなければならないが、マンチェスター・ユナイテッドのチケットがフルアムのチケットより安いというのは、理にかなっていないと思う」と、経営改革の必要性を説いていた。 エリック・テン・ハフ前監督とは夏に契約延長した後に成績不振を理由に解任。一貫性のない人事に対する不信感も高まるなか、ラトクリフ氏は「報道で批判されることは分かっているが、私たちはクラブ運営のコスト削減に取り組む必要がある。なぜなら、私が本当にしたいことは、自由に素晴らしい選手を買えるようになることであり、基盤整備に多くの資金を費やすことではない。ここ数年のユナイテッドがそうであったように、赤字経営をすることはできない。損失補填のために銀行からお金を借りるのは持続可能性がなくなる」と戦力の見直しにも取り組む意思を示していた。 そして、雑誌の掲載からほどなくして行われたプレミアリーグ第15節で、マンチェスター・ユナイテッドはノッティンガム・フォレストと対戦し、2-3で敗れた。ノッティンガム・フォレストに『オールド・トラッフォード』で30年ぶりとなる勝利を献上。連敗を喫したマンチェスター・ユナイテッドは15試合を消化して5勝4分6敗となり、1986-87シーズン以来となる最悪のスタートとなった。 アモリム監督は同試合後、「スポルティングでも似たような経験をしたから気分的には同じだが、マンチェスター・ユナイテッドは注目度が段違いだ。私たちはチームとして敗れ、試合のあらゆる方面で成長しなければならない。(難しいのは)重々承知だ。長い旅になるが、私たちは偉大なクラブであり勝利を求めている」と、ピッチ内での成長には時間を要すると強調した。 その上で同指揮官は、「感じるんだ。ひとつの試合に負けると、誰にとっても本当につらい。それはよくわかる。最初のゴールの後、スタジアムでそれを感じた。状況は理解している。でも、同じことを続けなければならない」と、ファンに忍耐を求めている。
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