丹羽大輝と家長昭博が語る復興支援活動への想いと、お互いのこと「全然変わっていない」「むっつりスケベな感じも昔のまま」
基本的には、これまでどおり被災地を中心に活動をしながら、それ以外の場所にも......たとえば、自分の人脈や仲間とのつながりを活かして、人と地域を繋げながら全国各地に活動の輪を広げていこうと考えていて、(今回は)アキにも協力してもらいました。試合の翌日に長岡京まで足を運んでくれて、本当に感謝しています。 家長 以前から丹羽ちゃんがいろんな活動をしていたのは聞いていたし、僕もタイミングが合えばと思っていたなかで、今回はちょうどチームのオフと重なったので、飛んできました。 丹羽 ヨーロッパのサッカーシーズンと日本のサッカーシーズンが違うので、この時期にJリーグでプレーする選手に協力してもらうのはなかなか難しいんですけど、僕としては日本で活動する限りは、やはり子どもたちにも馴染みの深い日本人選手に参加してもらえると、子どもたちも喜ぶんじゃないかと思っていたのですごくうれしいです。 今回は、長岡京市以外にも、熊本県の益城町や広島、新潟でもNGPの活動を行なって、益城では拳人(橋本/SDウエスカ)が、広島では森﨑兄弟(和幸・浩司)が、新潟では千葉ちゃん(和彦/アルビレックス新潟)が協力してくれました。 家長 僕自身、なかなか自分が先頭に立って動けるタイプではないので、むしろ、こうして引っ張ってもらえるのは助かります。ましてや、自分の地元でやってもらえるというのも素直にありがたかった。 ――サッカーゴールを全国各地に、というのはどんな思いを込められたのでしょうか。 丹羽 アキもスペインでプレーしていたのでわかると思うんですけど、スペインでは、どこの公園にも、学校にも、必ずゴールが置いてあって、子どもたちがバンバン、シュートを打っている光景をよく見かけるんです。『サッカーゴールがあるから、シュートを打ってみようか』みたいな感覚だと思うんですけど。それを見て、日本にもそういう環境が作れたら、サッカー文化を根づかせる一助になれるんじゃないかと思い、いろんな公園や小学校にゴールを置いちゃおう! と。 今の日本は、「公園でボールを蹴るな」とか、「球遊びはダメだ」「大声を出すな」と、場所によっては規制されていることも多いですが、自分の幼少期を振り返っても、遊びのなかで磨かれた感性ってあったと思うんです。だからこそ、少なからず子どもたちが思いきり体を動かせる場所にはミニゴールを置いて、自然のなかで遊ぶ、ボール蹴る、みたいな機会を増やしたいと思いました。 家長 僕が住んでいたマジョルカは、スペイン国内でもリゾート地として知られる場所なので、そこまででもなかったかなぁ。ゴールが置いてあるかは別として、日本より子どもが遊べる環境は多いとは思ったけど。