[ジグヘッドの基本]タングステンって何がいいの?高価だけど効果は絶大!選び方も解説
オーソドックスなラウンドタイプ。求めたのは安定感と存在感の小ささ
鉛素材のAJカスタムは、ダートやフラつきによるアピールを考慮し、不安定さを若干もたせた形状。これに対して、アピールを必要とせず、ボトムの取りやすさや潮の流れが強い時にしっかりとレンジをとれる操作感を最大限に引き出すことを目指したという。 藤原「タングステン素材のアイテムをなるべく早くリリースしたいという希望と、作りの精度や安定感を求めた事もあり、信頼と実績のある形状を採用しました」 [写真キャプション] 宵姫 AJカスタムTG ラウンドタイプ[ラグゼ]
フック部「ワームのアクションを活かすショートシャンク。掛かりと耐久性を目指した太軸ワイドゲイプを採用」
柔らかいワームのナチュラルな動きを活かすため、ハリの長さは短めに設定。アジング用ジグヘッドで採用の多いオープンゲイプは、掛かりやすいが抜けやすく、また軸が細いと曲がりやすくハリ先もナメやすい。このメリット、デメリットを解消するためオープンゲイプではなく、アイの位置を高くしたワイドゲイプに設定されている。 [写真キャプション] フックには、太軸だがしっかり刺さるナノアルファコーティングを採用している。 また、耐久性を考慮した太軸を採用し、ハリ掛かりは滑りを良くし貫通力を高めるコーティングでカバー。ナノアルファコーティングにはサビを抑える効果もあり耐久性にも寄与している。
ヘッド部「センターをしっかり出す技術&精度がラグゼの力」
安定性をもたせたオーソドックスなラウンド形状。ウェイト部のサイドにはフラット面を設け持ちやすさを考慮。また、ウエイト表記の刻印もあり重さの把握も容易に行なえる。 硬度の高いタングステンは加工が難しく、フックの取り付けに精度が必要。しっかりとフックが真ん中に来ていなかったり、歪んだ状態だと意図したアクションや操作が行えないという場合もあるが、宵姫AJカスタムTGラウンドタイプは、高い精度を実現している。
サイズ比較「比重の重いタングステンのメリットを活かす選択を!」
2つのジグヘッドがほぼ同じ重さ(上がタングステン)。実際の使用感を考慮するとワンサイズ軽いウエイトでも十分な操作感が得られる。 藤原「しっかり感度が得られるタックルなら、鉛3gに対してタングステンなら2.2gでもOK。2.5gは2.0gでちょうどいい操作感が得られます」 [写真キャプション] 水中での水の抵抗を考えると、タングステンの2.0gと従来モデルの2.6gが、使用フィールが近い。実際にワームにセットすると、そのボリューム感の違いがよくわかる。 ワームとジグヘッドが小さくなることで一体感が増す。鉛の大きなシルエットや強い水押しでは喰わせにくい状況でも、ナチュラルで小さく軽いベイトに合わせた誘いが可能になった。水押し(抵抗)が少なくなると、吸い込みが良くなり、素材の硬さも相まってバイトの出方が明確になるといったメリットも。 藤原「ワームと組み合わせた時のバランスがとても大事です!」