世界最大級のバイクショー! イタリア・ミラノで開催されるEICMA(エイクマ)ってなに?
世界最大のモーターサイクル・ショー、その魅力とは?
現地時間2024年11月5日、イタリア・ミラノで「EICMA(エイクマ/ミラノ国際モーターサイクルショー)」が開幕しました。 【画像】EICMA2024で発表されたバイクの画像を見る(20枚) 2輪業界における世界最大級のイベントとして知られるEICMAは、イタリア語の「博覧会(Esposizione)」「国際(Internazionale)」「自転車(Ciclo)」「バイク(Motociclo)」「アクセサリー(Accessori)」の頭文字をとったものです。
会場となるのは、ヨーロッパ有数の国際展示場である「フィエラ・ミラノ」です。 その総面積はおよそ34万5000平方メートルと、「東京モーターサイクルショー」の会場となる「東京ビッグサイト」の3倍近くにもおよぶにもかかわらず、会場は1000を優に超える出展社が所狭しとブースをかまえ、2023年には50万人以上の来場者が足を運んでいます。 EICMAの歴史は古く、第1回の開催は1914年にまでさかのぼります。 第一次世界大戦の最中にあった当時のヨーロッパでは、軍事用車両としてのバイクが注目を集めており、イタリアでも数多くの2輪メーカーが誕生していました。 そうしたなかで産声を上げたEICMAは、コロナ禍の影響を受けた2020年など一部の例外をのぞいて、以来110年にわたって世界中の2輪業界に貢献をしてきました。 これほどまでにEICMAが発展を遂げた背景には、ヨーロッパにおけるバイクの中心地であるミラノで開催されるイベントであるという点に加え、その開催時期も関係していると言われています。
2輪メーカーの多くはいわゆる「イヤーモデル制」を導入しており、毎年なんらかの改良を加えています。 通常、ニューモデルは年末から年明けにかけて発売されることになりますが、毎年11月に開催されるEICMAは、そうしたニューモデルの世界初公開の場としては最適です。そのため、EICMAには市販車もしくは比較的市販に近いモデルの出展が多く、多くのライダーが会場を訪れる理由となっています。 もちろん、ビジネス・ショーとしての側面も強くなっている近年では、最新技術が展示されることも少なくありません。