世界最大級のバイクショー! イタリア・ミラノで開催されるEICMA(エイクマ)ってなに?
たとえば、2022年のEICMAではカワサキがハイブリッド・モーターサイクルのプロトタイプを展示したことが大きな話題となりました。 ただ、翌2023年のEICMAではその市販版となる「Z7 ハイブリッド」を出展し、前年に展示されたものが「夢物語」ではなかったことを示しました。 このように、EICMAの最大の魅力は「身近な未来が見られる」ということにあると言えそうです。
EICMAの未来は?
一見すると順風満帆にも思えるEICMAですが、課題がまったくないわけではありません。 たとえば、BMW MotorradやKTM、ハーレーダビッドソン、そしてドゥカティといった主要な2輪メーカーも、コロナ禍以降はEICMAへの出展を見送ってきました。 特に、ドゥカティは2019年から2023年までEICMAに参加しておらず、その代わりに「ドゥカティ・ワールド・プレミア」という独自イベントを開催してきました。 その理由については明言されていませんが、展示会特有のさまざまな制約やコストパフォーマンスの問題があることから、独自イベントのほうがメリットが大きいという判断になったものと見られます。 イタリアン・バイクの雄であるドゥカティのこうした動きは、EICMAを重要視し続けてきたバイク業界に一石を投じるものです。
一方、2024年のEICMAにはドゥカティの姿が復活しています。さらに、BMW MotorradやKTM、ハーレーダビッドソンも再び参加しています。 また、2023年の来場者数は過去最高を記録しており、110周年となる2024年にはその記録をさらに更新することが期待されています。 こうしたようすを見ると、2輪業界において、やはりEICMAが引き続き強い影響力を持っていることは間違いないようです。 ※ ※ ※ 2024年12月には、EICMAに次ぐ規模を誇る2輪国際展示会である「インターモト」もドイツ・ケルンにて開催されます。 前回の開催となる2022年のインターモトでは、ホンダが新型「ホーネット」を世界初公開するなど、EICMAでは見られない最新モデルが登場する可能性もあります。また、EICMAには参加しない2輪メーカーの出展もあると見られ、目が離せないイベントになりそうです。
Peacock Blue K.K.