なぜこうなった…。J1リーグ、今季のガッカリクラブ(5)いくらなんでも遅すぎた…。名将の最後は厳しいものに
今季の明治安田J1リーグは、先日行われた第38節をもって全日程が終了した。近年稀に見る混戦状態が続いた今季を振り返ると、前評判を覆して躍進したチームもあれば、期待を裏切って低迷したチームもあった。そこで今回は、今季のJ1で残念ながらサポーターを失望させてしまったクラブを紹介する。※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。情報は12月10日時点。
北海道コンサドーレ札幌 最終順位:19位 監督:ミハイロ・ペトロヴィッチ エンジンのかかりが遅い。J1残留に向けて戦っていた北海道コンサドーレ札幌だったが、残念ながらリーグ戦2試合を残して第37節にJ2降格が決まっている。 今季はミハイロ・ペトロヴィッチ監督体制6年目のシーズン。指揮官の攻撃的なサッカーを貫く姿勢に変化はなかったが、チームは開幕から大不振に陥った。 第1節・アビスパ福岡戦(0-0)こそ勝ち点1を積み上げたものの、そこから悪夢のリーグ戦5連敗。第7節・ガンバ大阪戦(1-0)でようやく今季初白星を掴んだが、翌節からは再び低迷し、5試合連続勝利無しという低調なパフォーマンスに終始した。 この時点で既にチームはJ2降格圏に沈んでおり、サポーターの間ではペトロヴィッチ監督解任の声が強まっていた。が、クラブは5月に声明を発表し「最後までミシャ監督と戦う」ことを宣言。しかし、それでも厳しい戦いは続き、第15節からは悪夢のリーグ戦8連敗を喫している。 J2降格の最有力候補になりつつあった札幌だったが、夏の移籍市場で大﨑玲央を獲得。実力派DFとともに7月から逆襲を始める。 第23節・ヴィッセル神戸戦(1-1)で昨季王者から勝ち点1を奪うと、翌節の浦和レッズ戦では4-3の乱打戦を制した。その後も前半戦とは打って変わって勝負強さを見せ、残留に一歩ずつ前進していたが”遅かった”。 残留を目指すのは他のクラブも同じであり、ライバルよりも勝ち点を積み上げられなかった札幌は第37節終了後にJ2降格が決定している。後半戦の追い上げがもう少し早く始まっていたら結果は変わっていたかもしれない。 札幌は今季で8シーズンにわたるJ1での戦いが終わるのと同時に、ミシャとの共闘が幕を閉じる。久しぶりの新体制で迎える来季はJ1復帰を果たすことができるだろうか。
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