笹村「今年は2AWのタッグタイトルを吉野さんと一緒に獲得できたのが大きかった」

充実の2024年を振り返る笹村

④2024年を振り返る 正直に言うと、タンク永井さんの引退（2022年2月）をまだ引きずっている部分があります。本人は引退してから全然違う姿になっているんですけど、私の中ではまだ消化しきれていなくて。特にTollGlänzというユニットが、吉田綾斗さんがいなくなった後の3人の形が大好きだったんです。今はスターライトドリーマーズとして最上九さんと3人で活動していますが、あのTollGlänzの形を超えることはできないと感じています。でも、それに囚われ続けるわけにもいかないので、切り替える努力をしてきました。特に、今年は2AWのタッグタイトルを吉野さんと一緒に獲得できたのが大きかったです。 ⑤真霜拳號への挑戦 やはり真霜拳號さんとの試合（無差別級選手権）ですね。あの方の強さは誰もが認めるところですし、見た目からして圧倒的で怖い。でも、その当たり前の強さを覆したいという気持ちが私にはあります。女子選手が男子団体でベルトを巻くことは不可能ではないことを、実際に示せたのは自分にとっても大きな出来事でした。真霜拳號さんが絶対ではない、という時代を作りたい。その思いで挑み続けてきました。結果的にはまだまだ道半ばですが、今年の挑戦が来年につながると信じています。 ⑥梅咲遥との関係性 梅咲は本当に特別な存在です。選手としても人としても尊敬していますし、試合では本当に向かってきてくれる。その姿勢に私も負けたくないと燃えます。以前、タッグのタイトル戦で負けた時に、初めて梅咲を選手として全面的に認めました。それまでの私は、勝ち負けの結果に囚われていた部分があって、負けを素直に認められない自分がいたんです。でも、あの試合を経て負けた自分を受け入れることができました。彼女との試合はいつも特別ですし、これからもお互いを高め合うライバルでありたいと思っています。 ⑦その他カードの見所 ▼2AW無差別級選手権試合 《王者》吉田綾斗　vs　《挑戦者》チチャリート・翔暉 その日は6カード行われますが、それぞれの試合にストーリーがあって、ファンの皆さんも楽しめるはずです。その中でも「2AW無差別級選手権試合」は注目で現チャンピオンの吉田綾斗さんが、挑戦者のチチャリート・翔暉に振り回されるんじゃないか、そんな予感のする試合になりそうですね。吉田さんの言動や試合の際のパフォーマンスは魅力的です。でも、そこを越えて、チチャリート選手にも怖さを見せてほしいと思っています。 ▼2AWタッグ選手権試合 ＜王者組＞ 滝澤大志 若松大樹　 vs　 ＜挑戦者組＞ 中野貴人（プロレスリングBASARA） 神野聖人（プロレスリングBASARA） 現在タッグチャンピオンである滝澤大志さんと若松大樹。私からベルトを取った滝澤さんと若松には、ぜひ防衛してほしいなと思うんですけど、神野さんと中野さんの愛人タッグは自分の理想のタッグ像という感じがします。滝澤さんと若松のチームは互いに凄い熱量を持っているのですが、対する挑戦者の中野貴人選手と神野聖人選手のスピードとパワーは想像を超えることが多い。実力と賢明さがとても高いため、この挑戦は大変興味深いものになると思います。 ⑧2025年の目標 まずは12月22日の防衛戦に全力を注ぎます。その上で、来年はさらに多くの挑戦をしていきたいです。現在SEAdLINNNGのタッグ王者でパートナーの青木いつ希と一緒に2AWや他団体のタッグ王座を追いかけたいです。そして2AWの女子選手としてだけではなく、プロレス界全体で必要とされる存在になりたいと思っています。 ⑨ファンへのメッセージ いつも応援ありがとうございます。今年1年の皆さんの声援が、私をここまで引っ張ってきてくれました。これからも頭のおかしい、全力でプロレスに向き合う笹村あやめを見守っていただけると嬉しいです。12月22日、千葉のリングでお待ちしています！ インタビュアー：山口義徳（プロレスTODAY総監督）