新潟市南区妻子殺害事件の渡辺健被告に検察が『無期懲役』を求刑 被害者参加人の代理人弁護士からは「死刑が相当」とする意見も
新潟放送
新潟市南区の自宅で妻と長女の殺害した罪など、4つの罪に問われている男の裁判員裁判で12日、検察側は「強固な殺意に基づく冷酷残虐な犯行」として無期懲役を求刑しました。 【写真を見る】新潟市南区妻子殺害事件の渡辺健被告に検察が『無期懲役』を求刑 被害者参加人の代理人弁護士からは「死刑が相当」とする意見も 新潟市南区の元看護師・渡辺健被告(31歳)は、2021年11月に自宅で妻と長女(当時1歳)の首をロープで絞めて殺害した罪や、妻に睡眠薬を飲ませて交通事故を起こさせた殺人未遂の罪など、4つの罪に問われています。 この裁判員裁判で、検察側の論告求刑が12日に行われました。 検察側は「不倫相手との関係の障害を排除する動機で、何の罪もない我が子と、育児に奔走する妻を、執念深く殺害した事案」としたうえで、その犯行動機については「身勝手極まりなく、同情できる点は露(つゆ)ほどもない。特に庇護すべき被害者を自らの欲望のために殺害した点は、格段に強い非難に値する」と指摘。 犯行の態様についても、首を絞めたのは自殺を偽装するためで、責任逃れまでを含めた計画的犯行であり、確実に動かなくなるまで首を絞めていて「強固な殺意に基づく冷酷残虐な犯行」と主張。 自殺を偽装したことや、逮捕後に不倫相手へ手紙を送るなど、事件後の態度も芳しくないとして『無期懲役』を求刑しました。 また、被害者参加人の代理人弁護士も、「真摯に罪に向き合うのは不可能」で「更生を求めるのは不可能」などとして『死刑が相当』とする意見を述べました。 これに対して弁護側は、殺害方法について「残虐であるとか、執ようとまで評価される方法ではない」と主張。 「前科はなく、反省が深まっているところが見え、更生の可能性がないとは言えない」として『有期刑』を求めました。 全ての審理を終えた渡辺健被告は、最後に 「自分のやった過ちを一生振り返り、見つめながらお詫びし続けたいと思います。本当に申し訳ありませんでした」と述べています。 判決は、22日に新潟地方裁判所で言い渡されます。
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