競馬最高峰レースの凱旋門賞 日本勢、坂井瑠星のシンエンペラーと武豊に初の栄冠は輝くか
競馬界で世界最高峰レースの一つ、第103回凱旋門賞(GⅠ)は6日午後4時20分(日本時間同日午後11時20分)にフランス・パリ近郊のロンシャン競馬場で2400メートル芝コースに16頭が出走して行われる。日本調教馬としてはシンエンペラー(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)1頭が坂井瑠星騎手を背に出走、また、武豊騎手がアルリファー(牡4歳、アイルランド・Jオブライエン厩舎)にまたがる。人馬とも初の日本勢勝利はなるか。 ただ1頭参戦するシンエンペラーは今年4月の皐月賞で5着、5月のダービーで4着に入ると、8月26日に日本を出国、フランスのシャンティイ競馬場の清水裕夫厩舎に滞在。9月14日にはアイリッシュチャンピオンズS(GⅠ、芝2000メートル)に出走して3着、本番に向けて順調に歩みを進めてきた。 2日の最終追い切りでは4ハロン(約800メートル)を軽めの追い切り。騎乗した岡勇策調教助手は「以前に比べて動き自体はスムーズになっており、良かったと思います」と手応えを口にした。日本調教馬は1968年以来34頭が出走してきたが、4度の2着が最高。悲願は達成なるか。 坂井騎手も2018年の海外初挑戦以来、出走17回を数えるが、凱旋門賞は初めてのチャレンジ。馬場状態も芝も違い、強豪馬がしのぎを削る中、手綱さばきが試される。 一方、11度目の挑戦となる武豊騎手。これまでは01年キサガシティーでの3着にとどまる。日本騎手の最上位は99年と10年の蛯名正義騎手の2着。 今回は日本馬ではなく、31歳で急成長中の調教師J・オブライエン氏が管理するアルリファーに騎乗する。前走8月のベルリン大賞(GⅠ、2400メートル)で5馬身差をつける圧勝劇を演じた。同大賞と凱旋門賞の双方に勝利のある馬はここ5年で20年トルカータータッソ、21年アルピニスタと2頭。武騎手を心強くさせるだろう。 坂井騎手のシンエンペラー、武騎手ともに歴史を変える走りを期待したい。 日本中央競馬会(JRA)では、即PATとA-PATで6日午前7時から発走予定時間2分前まで、競馬場等にあるUMACAでは営業時間中に、馬券を発売する。