「動画ばかりでは退屈を過ごす力が養われない」という先生の言葉に共感しかない!子どものゲーム問題で悩む、俳優加藤貴子が専門家に聞く
きょうだいでゲーム依存のリスクに違いはある?
加藤 長男が友だちとオンラインでシューティングゲームをしていると、言葉使いがすごく乱暴になって心配です。あまりにもひどいときは、相手に聞こえようが「言葉使いが悪いよ!」と口をはさんでしまいます。きっと長男の友だちは「おまえの母ちゃんこわっ!」ってなってるかも(笑) 森山 小学校4年生ならいいと思いますよ(笑)。最近、しかる大人も減っていますから。 でも、友だちとオンラインゲームをしていると言葉使いが悪くなるのは、あるあるですよね。低年齢の子の場合は、感情的になっているときに親が介入しすぎると、火に油を注ぐようなことになりかねないので、あとで落ち着いたときに「あの言い方はすごく嫌だと思った」「やめてほしい」と話すようにするといいかもしれません。 加藤 きょうだいがいる場合、下の子のほうが上の子の影響で早めにゲームや動画に接するからハマりやすい、というような傾向はありますか? わが家は小1の二男がお兄ちゃんと遊びたくて、ついついゲームの時間が長くなっているのが気になります。 森山 きょうだいで依存のリスクの違いがあるかどうか、といった研究は見たことがないのでわかりません。ただ統計的に分析すると、習慣的にゲームを始める年齢が低年齢であるほど、将来の依存のリスクが高くなる結果は出ています。 とくに、未就学からゲームを始めた子どもは、中学生になった時点でゲーム依存のリスクが約1.7倍高い、という研究結果もあります。 加藤 そうなんですね。二男は長男の習い事の待ち時間に動画やゲームをして待っていてもらうこともあるので、使い方を見直したいと思います。 お話/加藤貴子さん、森山沙耶先生 撮影/アベユキヘ 取材・文/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部 病院や長距離移動などで静かにしないといけないときに、スマホやタブレットはとても便利なツールです。上手につき合うためには、利用方法や頻度を見直すことも大切なようです。