「いろんな夫婦のカタチがあっていい」別居婚のmisonoが夫の病気を乗り越えて目指す“これから”
音楽活動にとどまらず、女優業やバラエティ番組、海外でも活躍していた歌手でタレントのmisonoさん。2018年には所属事務所からの独立を発表し、実業家としてチャリティ、ボランティアなど活動の幅を広げてきました。また、2017年にはドラマー・Nosukeさんとの結婚を発表。翌年に婚姻届を提出するも、同年に別居婚を始めたことをInstagramで報告し、さまざまな反響がありました。そんなmisonoさんに、固定観念にとらわれない「夫婦のカタチ」についてお話しいただきました。(Yahoo!ニュース Voice)
「このまま事実婚がいい」婚姻届を出す“当たり前”に感じた違和感
――改めて夫・Nosukeさんとの結婚を決めた経緯を聞かせてください。 misonoさん: 実はウチ、Nosukeに1回フラれてるんです(笑)。「僕が今misonoさんと付き合ったら、ヒモになるのが目に見えているから」と断られて。でも「真面目でいい人だな」と、さらに惹かれてしまいました。その3カ月後、自分が諦めようとしたタイミングでNosukeから告白してくれて、付き合うことになりましたが、Nosukeは今でもずっと「misonoにはできるだけ頼りたくない」という姿勢なんです。自分ももちろん「家族には甘えたくない」っていうのがありますし。 Nosukeと結婚できるかもしれないと思ったのは、身の回りのことを全部やってくれるので、かなり楽になれたのと(笑)、とにかく一緒にいて面白かったので泣かなくなったし、つらい物事も乗り越えられて自分の方が支えられていると感じたから。misonoがどれだけテレビでいじられてても、Nosukeは気にせず笑ってくれたり。絶対的な味方がいるってすごくいいなと思いました。 ――misonoさんとNosukeさんは2017年に結婚式を挙げて、翌年婚姻届を提出されています。婚姻届のタイミングはこだわりがあったのでしょうか? misonoさん: 本当は2016年に提出しようと思っていたんですが、その年にNosukeのお父さんが亡くなってしまって。翌年の喪が明けるタイミングで婚姻届を出そうと思っていたんです。でも、その日を迎えて喪が明けたと思ったら、今度は自分のおじいちゃんが亡くなったと連絡があって。もう1年喪に服して、2年越しの2018年に婚姻届を出しにいきました。 ただこの2年を経て、ウチは「このまま事実婚がいい」って言ったんです。自分は一人の時間が好きなタイプで、誰かと暮らすこと自体が苦手。自分の家族とも24時間はいられなくて、Nosukeと同棲を始めた頃は、他人と暮らすことがストレスなのか、じんましんが出たくらいなんです(笑)。 結婚するなら婚姻届を書いて出すっていう作業は当然のことだって言われるけど、「それっていつどこで誰が決めたんだろう?」って正直思っていて。「紙切れ1枚出しただけで夫婦になって、出さなかったら夫婦・家族じゃないの?」って思うんです。法律で定められているというのはもちろん理解しているけど、「みんながそうしているから自分たちもそうする」っていうんじゃなくて、「自分たちが幸せならそれで良くない?」って感じたんですよね。 そこで、Nosukeに「ウチらが事実婚のまま一生添い遂げたら、事実婚のイメージが変わると思うんだけど、どう?」と伝えたら、「もう別れる気満々じゃん。いつでも別れられるようにしておきたいから出さないんでしょ?」と言われてしまって。最終的にはNosukeの意向を尊重して「紙切れを出すだけで安心するんだったら出そう!」と婚姻届を提出しました(笑)。