「いろんな夫婦のカタチがあっていい」別居婚のmisonoが夫の病気を乗り越えて目指す“これから”
夫婦のカタチにとらわれない世の中に。別居婚の発信に込めた思い
――2018年にはInstagramで別居婚を発表されたことでも話題になりましたが、今も別居婚を継続されているのでしょうか? misonoさん: ウチらはケンカした日とか、仕事に集中したい時期とか、何かあるごとに別居してるんですよ。去年も今年もちょこちょこ離れています。1カ月離れて、また1カ月一緒に過ごしたりとか、数週間どちらかが家にいないっていうのは普通だし、一番長くて半年くらい別居したこともあります。言い出すのは大抵misonoからですね。 ――これまで定期的に別居を続けてきて、メリットを感じたことはありますか? misonoさん: ウチらには一人の時間が必要だし、大切に思うんですよね。離婚話になった際は頭冷やせるし、お互い好きに一人の時間を過ごせて、それぞれ別居中に仲間やスタッフのことも大事にできて、いいことしかないです。Nosukeもウチから「また仕事しないで遊んでる」とか怒られないし、別居しているときは存分に友達とゲームができるので楽しんでいるかと(笑)。 それに「結婚って忍耐じゃん」「一人の方がラクだから最高!」と結婚にマイナスイメージを持っている独身の方って結構いると思うんです。でも、結婚するからといって何かが制限されたり、いろいろ我慢しなきゃいけないっていうのが嫌だったんです。だから別居婚を選択したというのもありますね。 ――結婚がマイナスになることがないように、お二人なりの夫婦のカタチを模索されたんですね。 misonoさん: はい、常に試行錯誤しています。ときどき別居はしていますが、一緒の生活がしんどいのかと言われれば、そんなことは全然なくて。二人でずっと家にいて、ご飯を食べて映画を見て終わる1日もありますし。特別なデートをしなくても寝る前に「今日も幸せだったなぁ」って言い合っています。 あんまり人と違うことをやっていると叩かれるから、世間一般的な結婚のカタチに従った方が良かったのかもしれないですけど……。でも、それにとらわれたくなかったし、いろんな夫婦のカタチがあっていいって思うだけで、似たような人たちの息苦しさも減るんじゃないかなと。 SNSのおかげで誰もが発信できるようになり、自分を表現できる場が増えたけど、周りの目や評価を気にする人はもっと増えましたよね。中には「misonoとNosukeみたいにはなりたくない」ってつぶやいていた人もいるし。でも、もし「misonoとNosukeって別居婚らしいじゃん。私たちも自分らしくやろう」と思ってもらえたら、もう少しみんなが生きやすくなるんじゃないかなと思ったりもします。 今って、時代に合わせていろいろなものがどんどん変わっていくじゃないですか。テレビもファッションもメイクも、音楽もそう。でも「いい夫婦」「素敵な家族」「素晴らしい旦那」「結婚はこう」っていう固定観念は、なかなか変わらない。いつか今の状況がオセロみたいにひっくり返っていって、夫婦のカタチにとらわれない世の中になってほしいですね。