セクシーって何だろう。セレブの名言から学ぶ「色気の正体」。
素敵な大人を思い浮かべるとき、欠かせないのがセクシーという要素。素敵だと思う人は、必ず色気を纏っている。けれどセクシーは「美しい」に比べると、何だか掴みどころのない、曖昧な形容詞。では色っぽいの正体とは、一体何なのか。そもそも色気って、後天的に獲得できるものなのか。恋愛コラムニスト・さかいもゆるが紐解く、ポジティブな大人のセクシー論。 【写真】セレブたちに大流行、マルシアの「セクシーすぎる」スリットドレスとは?
セクシーは最高の褒め言葉である。
先日のベネチア国際映画祭のレッドカーペットを見ていて、年齢を重ねたセレブたちの色っぽさに驚いた。ジュード・ロウ51歳に、モニカ・ベルッチ59歳。エイジズムな考えでは若さ=美だと捉えられがちだけれど、「セクシー」という要素に年齢は関係がないということは、彼らを見ていても明らかだ。そして日本ではとかく若く見えることが重要視されているけれど、よく観察してみると、素敵だなと感じる人は老若男女問わず、必ず色気があることに気づく。では色気とは一体、どういうものなのか。
「女性にとって最高のことのひとつは、「彼女ってセクシーだよね」って言われること」―――スカーレット・ヨハンソン
そう。私個人としては、「色っぽい」って最高の褒め言葉だと思っている。もし自分が付き合うなら色っぽくて可愛くて面白い男性がいいし、自分もそうでありたい。セクシーとはポジティブな形容詞。
1.肌の露出=色気、ではない。 「セクシーになるために裸になる必要はない。ただ自分らしくしていればいいのよ」―――ニコール・キッドマン
色っぽいという形容詞がネガティブに捉えられるとき、そこにはやたらと肌を見せるデザインの服を身に纏い、異性に媚びるような言動を取る人物像が紐づけられているのかもしれない。けれどそれは大きな間違い。セクシーってもっと奥深いもの。例えば前述のモニカ・ベルッチのような肉感的なボディはわかりやすくセクシーだけれど、一方で、ジェーン・バーキンやシャルロット・ゲンズブールみたいに、少年のような体型でも色気を放っている女性というのも存在する。
2.容姿ではなく、自分に心地良さを感じているかどうか。 「その女性がどんな見た目をしているかではなくて、もし彼女が自信に満ち溢れていたら、彼女はセクシー」―――パリス・ヒルトン
この「セクシー=自信」説は、多くのセレブが唱えているもの。美人だからセクシーに見えるわけではなくて、ありのままの自分を心地いいと感じているかどうかが外見に現れる。それがセクシーオーラの正体、というわけ。少しくらい体重が増えたって、髪型がキマらなくたって、自分らしく自然体に振る舞っている人が素敵に見えるのは事実。オドオドしているイケメンよりも自信たっぷりなおじさまの方がモテるというのも、よくあること。美醜よりも態度が堂々としているかどうか。つまり、ありのままの自分をどれだけ受け入れられているかが、ここでは鍵となる。