「順番が超大事。必ず乗ってから回ること」U-25世代スイングセルフ解説/金子駆大
―何かスイングを矯正するためにドリルなどはやっていますか? バックスイングで右ひじが引ける癖があるので、それを矯正するためにたまに胸の前にボールを挟んで球を打っています。右ひじが引けると、ダウンスイングで腕の距離が近くなりやすく、そうなるとクラブが上から入りやすくなっちゃうんですよね。 ―つまりダウンスイングではクラブを遠くに下ろしたほうがいいと。 そうですね。左に乗って左サイドで回転しつつ、腕は遠くに下ろしてクラブをシャロ―に使っていくイメージです。
目澤コーチにはことしから本格的に見てもらっているが、実際二人は3、4年前からの付き合い。目澤コーチ主催のシード選手が集う合宿にも積極的に参加し、スイングなどの最先端情報を早くからインプットしてきた。取材中も「ローポイント(最下点)」という言葉が本人から出るほど、自身でトラックマンの数値を細かく読み取ることもできる。スイングが極端に悪い方向にいかないように、そうしたデジタル機器を使って数字をチェックし、修正を行っているわけだ。まさにデジタルとアナログが共存した新世代のプロゴルファーと言えるだろう。 22歳の金子は久常涼(22)、細野勇策(21)らと同学年。賞金ランキングをひた走る平田憲聖(23)や中島啓太(24)、蝉川泰果(23)の2学年下となり、さらにひとつ若い世代が台頭しつつある。この先のさらなる成長が楽しみな選手の一人だ。(取材・構成/服部謙二郎)