「順番が超大事。必ず乗ってから回ること」U-25世代スイングセルフ解説/金子駆大
―ちゃんと「乗って」から「回る」とどんな効果があるんですか? ローポイント(最下点)が安定してくるので、球が安定してきます。アイアンの精度も上がる。実際のところ、僕はあまり飛距離アップとか求めてなくて、自分の思ったような球が打てるスイングを目指しています。先ほど言った乗ってから回る動きができれば、自分の思った球を打ちやすいんです。 ―弾道も打ち分けられるということ? はい。最近はスイングが良くなったことで、自分でプレーンの向きを変えて打てるようになりました。ロケーションによって右に振ったり左に振ったりして、両方の球筋を打ち分けています。昨年まではそれこそちゃんと球がつかまっていなかったので、フェードというかスライスボールでした。今はほぼストレートボールですかね。
―調子のいい状態はことしになってから? そうですね。昨年まではそれこそ“当て感”だけで戦っていて、タイミングをなんとか合わせて打っていた。それだとやっぱり球も曲がるし、アイアンの精度もまちまち。昨年アベマ(Abema TVツアー)で戦っているときは、短い番手で打つことが多かったのでなんとかやれたのですが、レギュラーツアーだとラフに入ったときなど勝負にならなかった。それでスイングを変えないといけないと思っていたんです。 ―今はスイング改造がうまくいっているんですね。 ことしから初めてコーチをつけて、目澤(秀憲)さんにがっつりと見てもらうようになりました。そのおかげでドライバーがやっぱり安定したなと思います。昨年はプレッシャーがかかった場面でドライバーのミスが多かったのですが、ことしは明らかに減っている。そこが成績に繋がっている感じがあります。
―スイングを見ていると、顔の向きが特徴的ですね(顔が右を向いたままクラブを上げ、その顔の向きをインパクトまでキープする)。意識的にやっていますか? もうそこは癖ですね。無意識なんですよね。気づいころには、(顔を)そういう風に上げるようになっていました。 ―インパクトで顔を右に向ける動きはアマチュアなどはやろうとしてもできない人も多いですが。 まぁ、でも頭を残したりとかは、無理にやらないほうがいいんじゃないかと思います。自分としてももっと顔を真っすぐにしたいんですよ。