「順番が超大事。必ず乗ってから回ること」U-25世代スイングセルフ解説/金子駆大
金谷拓実、蝉川泰果、平田憲聖…と男子ツアーは毎週のように若手の誰かが入れ替わり立ち替わりで活躍。お互いが刺激し合う相乗効果で、まさに“強い世代”を形成しつつある。彼らはどんな経歴でゴルフをしてきたのか、そしてどんなスイングをしているのか。「U-25世代」の若者たちにスポットをあて、彼ら自身の口でスイングをセルフ解説してもらった。 【画像】港区ゴルフ女子 左からエイミさん、みうなさん、美涼さん
ルーキーイヤーで13戦連続予選落ちゼロ
今回ピックアップする若者は、弱冠22歳の金子駆大(かねここうた)。その名を目にする機会、最近は増えているのではないか。初シードの今季、これまで13試合を戦って予選落ちがなんとゼロ。トップ10が5回、先週のANAオープンも含めて優勝争いを何度も経験している。賞金ランキングも13位。いま若い世代の中で最も勢いのある選手といっても過言ではないだろう。何より光るのはそのショット力。スイングの安定感は指折りで、ドローもフェードも自在に打ち分けるスインガーだ。では、早速彼のスイングをひも解いていこう。
回転するために体重を乗せる
―今季好調をキープしていますが、スイング面ではどのようなことに注意して取り組んでいますか? 腰の回転を止めないようにするところですね。どうしてもインパクト前後で左腰の回転が止まって、脚が伸びて、腕も伸びてしまう癖があって。インパクトでは、腕が伸びきっていない状態で当てたいんです。 ―回転を止めないために意識していることは? 右サイドに体重が残って右側で回転しちゃうことが多いので、回る前にしっかり左に乗ることを心がけています。まず左に体重を乗せて、そこから回る。右腰を左股関節側の位置で回すようなイメージで考えています。
―体重を乗せるのと回転は同時ではないんですか? 乗ることが先決。しっかりと左に乗ってから回ります。回転だけの意識だとどうしても股関節が抜けやすくて、脚が早めに伸びやすい。左の股関節をちゃんと潰していきます。 ―アマチュアの多くも体重移動が上手くできず、右に残ったり左へスウェイしたりしてしまいます。 プロも一緒ですよ。程度の差こそあれ、左に上手く乗れないことは多いです。脚が左(飛球線方向)に動きすぎたり、ひざが前に出たりしないように注意しています。僕の場合は、左腰より右腰の意識が強い。右腰を左サイドにこう押していって、いいところに収まるようにすると、結局左に乗って回れるんですよ。