死ぬまでに訪れたい、美しすぎる世界の図書館 10選
台北市立図書館 北投分館/台湾、台北
台湾の一大温泉街として知られる、台北市の北投エリア。公園の中に立つ趣きたっぷりのこの建物も、れっきとした図書館だ。 太陽光発電パネルを備えているほか、緑化した屋根部分が雨水を自然に回収する仕組みになっているなど、エネルギーと水の消費を最小限に抑えるように設計されているそう。
ピッコロミニ図書館/シエナ、イタリア
シエナに行くなら、大聖堂内にあるこの図書館をお見逃しなく。図書館というよりは書庫といった趣きだが、一歩中へ入ると、誰もがカラフルなフレスコ画と装飾に圧倒されるはず。 シエナの名門貴族であるピッコロミニ家の名を冠している理由は、後のローマ教皇ピウス3世となったフランチェスコ・トデスキーニ・ピッコロミニ枢機卿が、死去した叔父・教皇ピウス2世の蔵書を保管すべく、1492年頃に造らせたことからきている。
三聯書店海辺公益図書館/中国、秦皇島
河北省・秦皇島市のビーチにポツンと佇むコンクリートのこの建物は、“Seashore Library”や“中国で最も孤独な図書館”とも呼ばれている。北京をベースに活動する「ヴェクター・アーキテクツ」が2015年に完成させた。 中にはメディテーションスペースやアクティビティルームもあり、読書以外の利用も可能。大きな窓から黄海の水平線を眺めつつ、ゆったり穏やかな時間を満喫してみたい。
ストックホルム市立図書館/スウェーデン、ストックホルム
スウェーデンを代表するモダン建築の巨匠、グンナール・アスプルンドが設計した、北欧古典主義様式の最高傑作といわれるこちら。1928年、スウェーデン初の開架式の公共図書館としてオープンしたそう。 ここへ来たら、吹き抜けの円形ホールを必ずチェックして。360度ぐるりと本に囲まれ、やさしい光が凹凸のある壁面を照らす様子は、一見の価値あり。
メキシコ国立自治大学 中央図書館/メキシコシティ、メキシコ
1551年に創立され、アメリカ大陸で2番目に長い歴史を持ち、中南米最大の広さを誇る国立総合大学・メキシコ国立自治大学。 2007年に世界遺産に登録されたメインキャンパスには、メキシコ人アーティスト、ファン・オゴルマンの世界最大級のモザイク壁画が描かれた図書館がそびえ立ち、異彩を放っている。
雲洞図書館/中国、海口
中国を中心に世界的な活躍を見せる建築家グループ「MADアーキテクツ」が手がけた、海辺の複合施設「海口クラウドスケープ」。その中にあるのが、この雲洞図書館だ。 土地の活性化を目的として2021年に造られて以降、市民や観光客が集まる人気スポットとなっている。海洋生物の巣のような読書スペースでは、時間を忘れて過ごせそう。