「夏は牝馬」も過去10年連対なし ライトバックら有力牝馬多数の新潟記念はどうなる?
今年の新潟記念(3歳上・GIII・芝2000m)には桜花賞とオークスで3着だったライトバック(牝3、栗東・茶木太樹厩舎)、マーメイドSを逃げ切ったアリスヴェリテ(牝4、栗東・中竹和也厩舎)など、実績十分の牝馬が多くエントリーしている。そこで近年の新潟記念の牝馬について振り返りたい。 【写真】ライトバックこれまでの軌跡 いきなり結論を言ってしまおう。「夏は牝馬」の格言があるが、近年の新潟記念には当てはまらない。14年以降の近10回に限ると、16頭が出走して[0-0-1-15]と連対がなく、21年のクラヴェルの3着が最高着順。昨年は1番人気のサリエラが7着に沈んだように、相性は良くない。そう考えると今年の各馬も不安が先立つ。そうでなくても、ライトバックは初の古馬相手、さらには昨夏の新馬以来の牡馬相手だから甘くはないだろう。アリスヴェリテも前走のマーメイドSと同じ2000mとはいえ、京都内回りと新潟外回りでは全く異なるコースなので、アテにはしづらい。 あえてプラスのデータを挙げるなら、以前の新潟記念では牝馬が好成績だったということだ。過去59回で17勝もしているので、近年の不振は偶然ともいえる。さぁ、13年のコスモネモシン以来、11年ぶりの牝馬Vとなるか。まずは1頭1頭が、秋の大舞台に弾みがつくレースを見せてくれることを願いたい。