【エリザベス女王杯予想】下半期の最強女王の座をかけ激突 「上がり最速馬」が的中へのカギか
昨今では天皇賞(秋)やジャパンCなどに向かう牝馬も増えたが、JRAで行われているオールエイジの牝馬限定GI競走ではヴィクトリアマイルと並ぶ高額賞金レースだ。京都競馬場芝2200mコースは、外回りコースを使用して馬場を1周と少々。基本的には先行馬が有利にレースを運ぶケースが多いが、京都競馬場で行われた過去10回で上がり最速馬は[5-0-4-6]と瞬発力勝負になることも多い。 【写真】シンティレーションのこれまでの軌跡 ◎シンティレーションは府中牝馬S2着。新潟日報賞を11番人気で制したばかりでの重賞挑戦だったために人気はなかったが出走メンバー最速タイ32.8秒の末脚を繰り出して勝ち馬から0.2秒差2着と健闘した。勝ったのは、昨年のエリザベス女王杯優勝馬で、負かした3着馬は昨年の秋華賞2着で今春のヴィクトリアマイルの3着馬。途中、脚部不安による長期休養はあったものの4歳以降は常に勝ち馬と差のない競馬を続けてきた堅実派。ここ2戦の競馬は充実期に入った印象を受ける。距離は未知数だが、不安よりも楽しみの方が大きい。 〇レガレイラはホープフルS優勝馬。春シーズンは牡馬を相手に皐月賞6着、日本ダービー5着。捲土重来を期した前走のローズSは勝ち馬から0.4秒差5着だったが、デビューからの6戦すべてで出走メンバー最速、もしくは最速タイの末脚は出色のものだ。器用さに欠けるところがあるので、内回りコースで行われる秋華賞を見送って、このレースに照準を合わせてきた。京都コースは初めてだが、全2勝をあげている右回りになるのはプラス材料だ。 ▲シンリョクカは新潟記念優勝馬。一昨年10月の新馬戦に勝利し、阪神JF2着。前走の新潟記念は半マイル通過47.1秒、前半1000m58.9秒というペースで逃げる馬から少し離れた2番手を追走し、残り400mハロン棒付近で先頭に躍り出ると、ラスト2ハロンを11.3秒、11.9秒で後続の追撃をハナ差退けた。京都コースとの相性は未知数だが、先行力を生かせる流れになればチャンスは広がりそうだ。 △モリアーナは昨年の紫苑S優勝馬で、秋華賞5着。今年のAJCCは勝ち馬から0.2秒差4着だった。前進気勢が強くマイル戦を使われることが多いが、良績は中距離だ。この馬向きの展開になれば怖い。 マーメイドS3着で新潟牝馬Sに勝った△ホールネスと実績ある△スタニングローズ。最後に初めて間隔を詰めて使われる△サリエラにも注目してみたい。