今春MVPのスピードスター、目標はリーグ戦4連覇と明治神宮大会4強 プロ志望の九州産業大・浦田俊輔 7日開幕の福岡六大学野球
福岡六大学野球の秋季リーグ戦(西日本新聞社後援)が7日、北九州市の九共大野球場で開幕する。秋は勝率で順位を決定し、10月13日に最終日を迎える。リーグ4連覇を目指す九産大は春に最優秀選手賞(MVP)に輝いた浦田俊輔(4年・海星)がラストシーズンに懸ける。(前田泰子) ■卒業から2年、福大同期が1軍舞台で再会2ショット【写真】 春のMVPを獲得した浦田の今秋への思いは強い。「リーグ戦と九州大学選手権で優勝し、神宮に行きたい」と明治神宮大会での4強を目標に掲げる。 春はリーグ戦で最優秀選手賞、盗塁王、ベストナインに輝く活躍を見せた。しかし6月の全日本大学選手権は大会前に左ふくらはぎを痛めた影響で2回戦からスタメンを外れ、チームは8強で敗退。直後の大学日本代表選考合宿も辞退した。走攻守三拍子そろう内野手としてプロへ最大のアピールの場を失っただけに、最後のチャンスとなる今季にかけている。 夏の練習では打撃向上を掲げ、1日も欠かさずに筋力トレーニングを続けた。オープン戦では「パワーがついて飛距離が伸びた」と手応えはある。プロ志望届も提出する予定。「すべてでキャリアハイを目指します」と誓うスピードスターが夢へ前進する。 【展望】4季連続優勝を目指す九産大は浦田が1番に座り打線を引っ張る。投手も春4勝を挙げた水崎(3年・沖学園)、春の防御率1位(1・09)だった大嶋(3年・西日本短大付)ら安定感のある右腕がそろう。2006年春以来の優勝を狙う日経大は林(4年・日南学園)、富島(4年・美里工)らを軸とした強力打線が持ち味。九共大は左の佐々木(2年・情報科学)が安定している。福工大は春の三冠王、誉田(4年・福岡工大城東)が攻守の軸となる。明治神宮大会出場を懸けた九州大学野球選手権に出場するのは優勝チームのみ。勝率で争われる今季は1敗も許されない厳しい戦いが繰り広げられそうだ。