今さら聞けない!? 【ビタミンC】コスメのすべて-正しい選び方・使い方-
Q7.化粧品に配合されているビタミンCの種類や効果を自分で見極める方法は?
A.全てを見極めるのは難しい。 「化粧品の成分表示を見て、『アスコルビン酸』と書いてあれば、ピュアビタミンC。「〇〇アスコルビン酸」、「アスコルビル〇〇」などの表記があれば、ビタミンC誘導体と考えられます。ただし、日本の原料会社が扱っているビタミンCは100種類近くもあり、すべてを覚えるのは現実的ではありません。お使いのコスメでビタミンCの種類気になる場合はその都度、WEBなどで検索してみると、その種類がわかることがあります」(三上さん) 「ビタミンCの成分の性質的に、化粧水には水溶性の誘導体が、乳液やクリームには油溶性の誘導体が配合されていることが多いですね。」(友利先生)
Q8.ビタミンCの配合率が高いほど、効果も高いの?
A.NO! 大事なのは配合率より、技術や処方 そもそもピュアビタミンCはビタミンCの含有率が100%、ビタミンC誘導体はビタミンCに他の成分を組み合わせた成分。その点からもビタミンCコスメの良し悪しを配合率だけでジャッジするのはナンセンス。 「配合率より、メーカーの技術や処方を選ぶ指針にしたいところ。ロート製薬の『オバジCセラム』は、安定性が低いピュアビタミンCの特性を独自の技術で補い、高濃度で配合することに成功。例えば、『ドクターケイ』はビタミンCと他の成分が補完し合い、何度でも抗酸化力が復活するシステムを確立。『ドクターシーラボ』は両親培性の誘導体である『APPS』の研究を極めています」(友利先生) 「化粧品に配合されるビタミンCは原料会社から調達し、処方されますが、そのビタミンC原料によって、推奨されている配合率や具体的な効果が違います。だから、ビタミンCの濃度を必要以上に高めても、肌への効果は変わらないのに、刺激のリスクが増えてしまうこともあるんです。こういった細かいデータをユーザーが全て把握するのは、ほぼ不可能。だからこそ、どんな理念を持って誰が作った化粧品なのか、メーカーの誠実さやもの作りに対する姿勢を知った上で、製品を選んでいただきたいですね」(三上さん)