今さら聞けない!? 【ビタミンC】コスメのすべて-正しい選び方・使い方-
Q4.どんな肌悩みに効くの?
A.多くの悩みにアプローチ! 化粧品で対応しうる肌悩みのほとんどが上記Q2の①~④に関わること。「例えば、シミは③のメラニンへの作用で、たるみやたるみ毛穴は④のコラーゲンへの作用でアプローチできます」(三上 大進さん) ▼こんな悩みはビタミンCコスメにお任せ! 〇 詰まり毛穴 〇 開き毛穴 〇 たるみ毛穴 〇 テカリ 〇 ニキビ 〇 ニキビあと 〇 茶ぐま *血管が透けて見えてしまうことで起こる赤みや青クマには対応できない 〇 たるみ 〇 くすみ *メラニン色素が原因のくすみに。色素血行不良によるくすみには対応できない 〇 シミ △ 肝斑 *肝斑の治療で、トラネキサム酸とともにビタミンCの内服薬が処方されることはあるが、ビタミンCがダイレクトに肝斑に効くとは言い難い。
Q5.ビタミンCの種類は?
A.スキンケアに使われるビタミンCは、主にピュアビタミンCとビタミンC誘導体 ■ピュアビタミンC 混じりけのない純粋なビタミンC。抗酸化力が強く、パワフルでスキンケア効果は高いが、水や空気に触れると酸化が進み、破壊されてしまうという弱みも。また、パワフルすぎて、肌状態によっては刺激を感じることも。 ■ビタミンC誘導体(水溶性、油溶性、両親媒性) ビタミンCのデメリットを改良した化合物。化粧品に使われているビタミンCの多くはこのビタミンC誘導体。水に溶ける水溶性ビタミンC誘導体、油に溶ける油溶性ビタミンC誘導体、水にも油にも溶ける両親媒性ビタミンC誘導体がある。 ・水溶性ビタミンC誘導体→水に溶ける ・油溶性ビタミンC誘導体→油に溶ける ・両親媒性ビタミンC誘導体→水にも油にも溶ける そのほかに、純粋なビタミンC=「ピュアビタミンC」に他の成分を組み合わせることで安定性を向上させ、浸透性や即効性などの機能を高めてあるものもある。
Q6.ピュアビタミンCとビタミンC誘導体。肌に対しては何が違うの?
A.浸透する早さ・深さ、強さに違いが ■ガツン!と効果を求めるならピュアビタミンC 「ピュアビタミンは力価が高い、パワフルな成分なので、ガツンと効果が欲しいときに最適。ただしパワーが強い分、刺激を感じやすいという一面もあるので、肌が揺らいでいるとき、花粉や乾燥などの影響で不安定なときには注意しましょう」(友利先生) ■3つのビタミンC誘導体は、それぞれ別の強みが! 「水溶性の誘導体は即効性が高く、肌の浅い層のトラブル=毛穴、シミ、くすみに効果を発揮してくれるものが多いですね。油溶性の誘導体はゆっくりじっくり浸透するイメージ。肌の奥深くに働きかけるので、たるみやエイジングサインに強い印象です。両親媒性は、水溶性&油溶性のいいところどり。『進化型ビタミンC』、『超浸透型ビタミンC』という名称は、通常、両親媒性の誘導体を指しています」(三上さん) ●ピュアビタミンC 強み→パワフル! 即効性が高い! 弱点→刺激が強い。 どんな悩みにおすすめ?→シミ、ニキビ、くすみなど幅広悩みに。 ●水溶性ビタミンC誘導体 強み→安定性・即効性。化粧品に配合しやすい。 弱点→浸透性が低い。 どんな悩みにおすすめ?→毛穴、シミなど、表皮の悩みに効果的。 ●油溶性ビタミンC誘導体 強み→ 安定性・浸透性。肌の奥深くまでジワジワ浸透。 弱点→即効性には欠ける。 どんな悩みにおすすめ?→たるみやエイジングサインに。 ●両親媒性ビタミンC誘導体 強み→即効性・浸透性。幅広い効果が期待できる。 弱点→安定性に欠けるものが多い。 どんな悩みにおすすめ?→幅広い効果が期待できる。ただし、他より高価。