関電・八木会長と岩根社長が辞任会見(全文1)経営責任を明らかにするため
関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていた問題で、同社は9日午後、記者会見を開き、八木誠会長と岩根茂樹社長の辞任を発表した。八木会長は同日付で辞任。岩根社長は、第三者委員会の報告書がまとまり次第、辞任する。 【動画】関電の八木会長と岩根社長が会見 会長は辞任へ ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは、「関電の八木会長と岩根社長が会見 会長は辞任へ(2019年10月9日)」に対応しております。 ◇ ◇
八木会長は関経連副会長、岩根社長は電事連会長も辞職
司会:ただ今から臨時会見を始めさせていただきます。本日はまず八木からごあいさつを申し上げます。 八木:八木でございます。本日、皆さまには大変お忙しいところ、急遽お集まりいただきまして、誠に申し訳ございません。このたびはお客さまや社会の皆さまからの信頼、またお気持ちを裏切り、多大なご迷惑をお掛けしておりますことを、あらためて深くおわび申し上げます。誠に申し訳ございません。それでは着席させていただき、続けさせていただきます。 本日、私からは今般の事態に関して、経営責任の取り方についてご説明させていただきます。お手元の資料をご覧ください。私と岩根は、今般の事態の経営責任を明らかにするため、辞任することとしました。ただ、辞任する時期に違いがございます。私は本日付で辞任しますが、岩根につきましては後ほどご説明します、第三者委員会の評価が出た時点で辞任することとします。それまでの間は、これまでの経緯を踏まえてさまざまな役割を果たすとともに、第三者委員会の調査、原因究明に真摯に対応してもらいたいと考えております。 なお、私は関西経済連合会副会長を、岩根は電気事業連合会会長を辞することとします。加えまして当社グループを含む、社外の役員等の兼職についても順次全て職を辞することとします。
辞任という結論に至った経緯
経営責任の取り方について、こうした結論に至った経緯をご説明します。先日の会見では、今回の事態を招いた原因は経営トップにあり、原因究明、再発防止対策を取りまとめる前に職を辞することは、事態を投げ出すものと考えていました。しかしながら先日の会見以降、さまざまなお客さまや社会の声を真摯に受け止めるとともに、岩根とも相談しました。その結果、今回の事態の根本原因を徹底的にあぶり出し、信頼回復に向けた歩みを進めるためには、まずは今回の事態により広く社会の皆さまからの信頼を失墜させ、多大なご迷惑をお掛けしていることに対する経営責任を明確にし、2人が辞任するとの結論に至ったものであります。 ただし、岩根にはもうしばらく職にとどまってもらいたいと考えています。その理由は、これまでの経緯を踏まえて、さまざまな役割を果たしながら、本件に関わる問題を徹底的にあぶり出すため、今回の事態を一番把握している岩根が後ほどご説明する第三者委員会の調査、原因究明等に真摯に対応していくべきと考えたからであります。 その上で、次の経営陣をはじめ、次世代の方々が第三者委員会が打ち出す再発防止策の提言をしっかりと受け止め、お客さまや社会の皆さまにもう一度信頼される、まったく新しい関西電力を創生していってほしいと心から願っています。これは2人の一致した思いであります。 最後になりますが、あらためまして、このたび立地地域の皆さまをはじめ、お客さまや社会の皆さまの信頼を著しく傷つけ、多大なご迷惑をお掛けしていること、心から深くおわび申し上げます。本当に申し訳ございません。私からは以上でございます。 司会:はい。次に社長の岩根よりごあいさつ申し上げます。