富士ソフトTOB、KKRが3分の1超確保 11月中旬めどに2回目開始
Miho Uranaka [東京 6日 ロイター] - 富士ソフトは6日、非公開化に向けて米投資ファンドのKKRが進める2段階の公開買い付け(TOB)の1回目について、KKRが所有割合で35%の株式を確保したと発表した。 11月5日に終了したTOBの結果、2213万1902株(新株予約権含む)の応募があり、KKRが所有割合で35%を取得することとなった。KKRは11月中旬をめどに2回目のTOBを開始する予定。2回目のTOB価格は1回目と同じ1株8800円で、富士ソフト株式と新株予約権のすべての取得を目指す。 KKRが9月5日から実施していたTOBでは、筆頭株主であるシンガポールの3Dインベストメント・パートナーズと米運用会社ファラロン・キャピタル・マネジメントから合わせて約33%を獲得できる見通しとなっていた。富士ソフトを巡っては米ベインキャピタルも1株9450円でのTOBを提案しており、富士ソフトの賛同を得た上で11月上旬の開始を目指している。 富士ソフトは、KKRの第2回TOBとベインのTOBいずれに対しても意見を決定しておらず、TOB開始時に決定する予定としている。