「大阪維新の会」代表に吉村氏が再選 「大阪都構想」必要 半年から1年で新制度案
地域政党「大阪維新の会」は19日、任期満了に伴う代表選を実施し、統治機構改革の推進を公約に掲げて現職の吉村洋文大阪府知事が再選した。吉村氏は17日に告示された日本維新の会の代表選(12月1日投開票)にも立候補。選挙で苦戦が続く両党の立て直しに向け、地方政党と国政政党の代表両立を目指す。 【時系列でみる】日本維新の会結党時からの代表顔ぶれ 代表選には、吉村氏と中野宏基大阪府豊中市議の2人が立候補。議員と首長の特別党員による有効投票254票のうち、吉村氏が237票を獲得し17票の中野氏を破った。吉村氏の任期は令和8年11月までの2年間。 吉村氏は大阪市内で開かれた代表選の立会演説会で、大阪の成長には維新の看板政策である統治機構改革「大阪都構想」が必要と主張。過去2度の住民投票で否決された経緯を踏まえ「3度目(の住民投票)に挑戦するものではない」としながらも、「副首都大阪を実現するため大阪都構想のあり方をもう一度みなさんと考えたい」と述べ、半年から1年をかけて新制度案を策定することを公約に掲げた。 また、新たな執行部には代表代行に大阪市長の横山英幸氏、幹事長に大阪府議の杉江友介氏、政調会長に大阪市議の岡崎太氏(再任)、総務会長に大阪市議の佐々木理江氏が起用された。 大阪維新は今春以降、本拠地である大阪府内の首長選で敗戦や不戦敗が続き、8月の箕面市長選では平成22年の結党以来初めて現職が落選。10月の阪南市長選でも現職が敗れた。日本維新も先の衆院選では府内の全19小選挙区で全勝したものの府内の比例票は前回選から約56万票減らした。