パリで感じる読書の秋 -こどもたちと巡る3つの絵本フェア
秋といえば読書の季節。ここパリでも、子どもたちと絵本を存分に楽しむイベントが盛りだくさんでした。今年はなんと3つの本のイベントに参加してきました! どれも個性的で心弾むわくわくした時間を過ごせたので、その一部をご紹介します。
バンド・デシネの奥深さに触れる「Formula Bula」 最初に訪れたのは、フランスの漫画「バンド・デシネ」の祭典、Formula Bula。日本の漫画もフランスでは大人気ですが、バンド・デシネはまた少し別の世界観がある気がします。少年漫画のような激しいバトルや恋愛中心の少女漫画のようなものはあまりありません。子ども向け作品はまるで絵本の延長線上にあるような雰囲気で、大人向けもさまざまあり、初めて触れた世界のその奥深さに興味が湧いてきました。 このイベントには、小規模の独立系出版社やイラストに力を入れた絵本出版社が多く出展していました。私が特に楽しみにしていたのは、les fourmis rougeとles Grands personnesという絵本出版社のブース。作家さんたちもサイン会をしていて、直接お話しできたのは最高の思い出になりました!! それから、私たちが大好きな絵本作家、Dorothée de Monfreidさんが大人向けのバンド・デシネ出版社でサイン会をしていると知り、翌日絵本を持参してサインをいただきました!
繊細な美しさに酔いしれる「ポップアップブックフェア」 次に足を運んだのは、パリ9区役所で開催されていたしかけ絵本とポップアップの絵本のブックフェア。ここでは、ポップアップの絵本ができるまでの制作過程を見ることができ、その繊細さとデザイン性の高さにほれぼれ。 ポップアップの絵本は、子どもだけでなく大人の心も癒すアート作品だと思います。家族連れより、来場者の多くがご年配の方だったのも納得。私たちの3歳の娘も大好きですが、まだ一人では触らせられません! 会場には多くの作家さんがいて、欲しい絵本が山積み。時間の制約もありましたが、お二人の作家さんにサインをもらうことができました。 このイベントの静かな温かさが、秋の午後にぴったりでした。