パリで感じる読書の秋 -こどもたちと巡る3つの絵本フェア
フランス最大の絵本見本市「Le Salon du livre et de la presse jeunesse」 そして最後に参加したのは、11月末に毎年開催されるフランス最大の絵本見本市、Le Salon du livre et de la presse jeunesse。今年で40周年を迎えるこのイベントは、400もの出版社が集まり、なんと20万人が訪れるクリスマス前の一大イベントです。 絵本をその場で購入できるだけではなく、ワークショップや講演会もあり、そして、2000人もの作家さんたちが参加するサイン会が目玉企画! 私たちは事前に作家さんたちのサイン会スケジュールを調べ、効率よく回れるよう準備万端で臨みました。けれど、予想以上の混雑ぶり! 人気作家さんのブースでは1時間待ちの列も珍しくありません。 それでも、空き時間には会場を散策し、知らなかった出版社や新しい絵本との出会いがたくさんありました。結果的に、1年分の絵本を買ったんじゃないかと思うほど散財しましたが、それだけ満足感もたっぷりでした!
作家と本をもっと身近に感じるフランス パリの本イベントでいつも感じるのは、作家さんとの距離の近さです。これだけ多くの作家さんが集まり、直接お話しできる機会は、子どもたちにとっても心に残る体験になると思います。一度会った作家さんの作品は、次も手に取ってみたくなりますよね。 フランスでは売れる本を作るというより、作家の個性に寄り添い、こだわり抜いて魅力ある絵本を生み出す真摯な出版社が多いと感じます。そんな姿勢を見ると、自然と応援したくなります。 さらに、フランスでは大きなイベントだけでなく、新作が発売されると街の本屋さんでも頻繁にサイン会が企画されます。作家、本屋、読者の強い結びつきが、出版業界全体の活気に繋がっているのかもしれません。これからもその繋がりが続き、ますます素敵な絵本が生まれることを期待しています! フランスの絵本の魅力をもっと知りたい方へ ここで紹介しきれない素敵な絵本や作家さんがまだまだたくさんいます。フランスの絵本に興味がある方は、ぜひInstagramをチェックしてみてください! https://www.instagram.com/citronpetitloup それではまた、次回のブログで!
プチルー