暗号資産業界、米国の選挙に影響力発揮か──親暗号資産の候補者がアリゾナ州で優位に
11月の選挙を控えて
暗号資産業界からの支援が選挙戦の争点になったのは今回が初めてではない。アラバマ州でのショマリ・フィギュアズ(Shomari Figures)氏の同様の勝利や、ケイティ・ポーター下院議員(カリフォルニア州選出)の上院予備選敗北の際にも、そうした批判が上がった。しかし、有権者は暗号資産業界の影響力で動かされることはなかったようだ。 アリゾナ州では、フェアシェイクの系列PACが支援した候補者が2敗を喫した。同PACはアリゾナ州第1区の民主党予備選挙でアンドレイ・チェルニー(Andrei Cherny)氏を支援したが、混戦の中で2位となった。また、アリゾナ州議会第8区では共和党のブレイク・マスターズ(Blake Masters)候補に60万ドル近くを投じたが、元アリゾナ州上院議員候補の同候補は複数の候補者の中で2位だった。 今年すでに、フェアシェイクPACが後押しした20人以上の候補者が予備選挙で勝利しており、アンサリ氏もその1人となる可能性がある。暗号資産関連法案はまだ現議会では成立していないが、来年の議会では、下院も上院も暗号資産を支持する議員が増えるだろう。 米国議会の予備選挙は最終局面を迎えており、暗号資産業界のPACはまもなく本選挙へと軸足を移していく。ブラスト氏は、フェアシェイクが11月の本選挙までにどのような取り組みをするかについて、コメントを避けた。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:アリゾナ州議会予備選挙ヤッサミン・アンサリ候補(Gage Skidmore/Flickr)|原文:Crypto Candidate in Arizona Is Winning (So Far) Despite Sen. Warren's Headwinds
CoinDesk Japan 編集部