どんな会社でも「出世する人たち」の”意外な共通点”があった…なぜか「軍事の天才・ナポレオン」から学ぶワケ!
歴史は気象現象でとらえると理解しやすい
第二次世界大戦後、学校教育の場において、英雄・名将、豪傑などについて紹介することは、GHQの指導もあって、徹底的に否定された。まして優れた軍人の生涯を教えることは「軍国主義の復活」を招くとして、日本のほとんどの知識人、マスメディアや教育界から疎外された。そして歴史の勉強は「多数の人間活動の潮流」として捉えることが基本なのだという風潮が教育界のみならず、歴史学界の主流となった。 しかし、歴史を研究すればするほど、一人の偉大なキーパーソンが巨大な足跡を残し、歴史の流れの方向をリードしていると感ずる事例の多いことは否めない。歴史は"潮流"ではなく、"気象現象"と例えた方が理解しやすい場合が多いのだ。気象現象のように「現状維持派」という気団と「現状打破派」という気団がせめぎあう。そこに不連続線が発生し、台風や竜巻が生まれる。その台風に相当する人々が英雄や名将たち、キーパーソンであると考えた方が歴史を理解しやすくなる。
潮書房光人新社