「令和の中学受験」は10年でこんなに変わった!以前の常識が全く通用しない「中学受験イマドキ事情」
こんにちは。3人の子供が中学受験を経験し、現在は家庭教師として働くねねです。 わが家の長男は現在大学生。2015年のちょうど今頃、中学入試を経験しましたが、あれから約10年。中学受験(首都圏、主に東京・神奈川)もだいぶ様変わりしたなぁと思うことがありましたので、今回はその中から特に変わったと思うことを3つ、ご紹介します。 中受指導のカリスマに聞いた「子どもが賢くなる夫婦の特徴は?」
受験直前の1月に小学校を休む子が増えた!
まず一つ目は、年明け1月から小学校を休む子が増えたことです。万が一、試験当日にコロナやインフルエンザなどで体調を崩し、入試を受けられない、なんてことにならないように、1月は小学校をお休みする、という家庭がすごく増えています。 実際6年生のお子様をもつフォロワーさん163人に、「1月は学校を休みますか?」と聞いてみたところ、「全部休む」が54票(33%)、「一部休む」が90票(55%)、「休まない」が19票(12%)と実に9割近い家庭が日数は違えど「小学校を休む」、という結果になりました。 ちなみにわが家では、長男は直前の3日間、長女は年明け週2~3回休んだのち直前の1週間休みました。そして3年前に受験した次男はコロナ禍ということもあり、1月に入ってから週3回休んだ後、直前の10日くらいはまるまる休みました。 1月に小学校を休むことは、やはりコロナ禍で加速したように思います。その是非については色々なところで議論をよんでいますが、結局それぞれの家庭によるところが大きく、感染症予防という観点から、今後も続いていくと思われます。
前受け校に午後校…受験する学校や選択肢が増えた!
今では当たり前になっている、「前受け校」や「午後校」ですが、10年前はまだそこまで浸透していませんでした。 2月1日から始まる入試を前に、実際に通う可能性は低くても、本命の試験の練習として1月に埼玉や千葉の学校を受けることを「前受け」というのですが、今やどこか受けるのが当たり前。先日とったアンケートでは、「前受けする」と答えた156人のうち、81人(52%)の方が、「2校以上受ける」と回答しました。 前受けにあたり、周辺のホテルに前泊する家庭も多く、毎年夏あたりから「前泊はどうしましたか?」だったり「どこのホテルがおすすめですか?」とご質問いただくことも増えてきます。 次に午後校ですが、こちらも今は選択肢が増え、多くの受験生が、午後受験をしています。中には2月1日から4日まで午前午後、午前午後・・・とのべ8校を受験するという強者もいらっしゃいました。 長男の時は、鎌倉学園が算数選抜を2月1日の午後に実施した最初の年でした。当時は1教科で受けられる学校はまだまだ少なく、「画期的だなぁ」と思ったものでしたが、今や算数1教科は最初に導入した攻玉社から始まり、高輪、巣鴨、世田谷学園・・・と数多くの学校で採用。最近では、山脇学園・実践女子学園(要英語資格)・湘南白百合学園など女子校を中心に国語1科で受けられる学校も増えてきました。 このように、各学校が様々な取り組みを行い、受験生にとっても選択肢が増える、というメリットがある一方、たくさんの学校を受けることで過去問含む対策が必要になったり、情報戦が加速しかねなかったり、一筋縄ではいかなくなってきているとも言えます。