早大、前田健伸の先制2ランで2連勝 小宮山監督「ほぼ勝てると確信に近いものがあった」大絶賛
<東京6大学野球:早大5-2法大>◇第3週第3日◇30日◇神宮 早大が2勝1分で勝ち点を2に伸ばした。 前田健伸内野手(3年=大阪桐蔭)がリーグ初本塁打を含む3安打3打点と大暴れした。 試合後、小宮山悟監督(59)は開口一番「(今日の勝利は)先制2ランが全てだと思います。(法大は)難敵中の難敵だと思っていましたので。そう簡単には打ち崩せないと思っていたところ、目の覚めるようなホームラン。あそこでほぼ勝てるという確信に近いものがありました。素晴らしいホームランでしたね」と絶賛した。 両チームともに無安打で迎えた4回だった。1死から四球で走者を出し一塁。打席の前田は「(法大の先発、篠木投手は)ストレートが強いので、それに負けないように振った」と、狙い通りの真っすぐを強振。大きな弧を描いた打球は、右翼スタンド中段へ飛び込んだ。 第3打席はカットボールを捉え左安打。第4打席はライト戦を破る二塁打と、ヒットを重ねた。サイクル安打記録をかけ迎えた第5打席。小宮山監督に「(三塁打を)狙え」と声をかけられ向かった打席だったが、惜しくも一ゴロ。それでも3安打3打点の活躍に、「率直にうれしいです」と笑みを浮かべた。 きっかけをつかんだのは今夏のキャンプだった。春のリーグ戦では19試合に出場し2割4分6厘。「リーグ戦後半、もっと強い打球を打つためにはどうしたらいいか。甘い球を思い切って振っていく、と考え方を変えたんです」。夏のキャンプでじっくり打ち込み結果につなげた。「少しずつ結果に出ていると思います」と、成果を実感した。 早大へは、指定校推薦で入学。「6大学で野球をやりたいと思っていたので」と、熱い思いを胸にバットを振る。