60代の親が「スマホ決済」を使いはじめ、かなり不安です。高齢者がスマホ決済を使うのは「普通」になってきているのでしょうか…?
毎月使える金額を決めて、使用履歴をこまめに確認
スマホ決済は現金を使っている意識が低くなり、つい無駄遣いしすぎる可能性があります。記憶力が低下していてもおかしくはない60代ともあればなおさらです。 そのため、毎月2万円や5万円などスマホ決済に使える額を決め、その範囲内でのみ使うようにすることが大切です。 また、こまめに使用履歴を確認してもらうようにすることも大切です。「今月の上限額は2万円で、今日までに1万円使っているから、今月はあと1万円しか使わないようにしよう」などと意識することで、無駄遣いを防ぐことができます。 スマホ決済の場合、不正利用などもあり得るため、そういった不正の早期発見にも役立ちます。利用総額だけでなく500円など少額の利用はもちろん、1万円など高額な支払いも含めて、定期的に1つ1つの利用履歴を確認するよう、伝えるべきでしょう。
落とさないようにすることと、ロックの徹底も大切
スマホ決済は、スマホさえあれば他人でも使うことができます。理論上、自分が落としたスマホを他人が使い、決済するということもできてしまいます。 当たり前のことですが、スマホ=財布だと認識し、絶対に落とさないようにすることと、暗証番号や指紋認証などでロックをかけることを徹底するよう、親に伝えるべきです。 また、「1万円がチャージされたスマホを落とすことは、もはや現金1万円を落とすのに近しい状況だ」ということも伝えてみてください。
まとめ
60代などと高齢の親がスマホ決済を使いはじめたときは、否定するのではなく、まずはそれを肯定してみてください。その後、チャージを一気にしないことや、使用履歴のこまめな確認など、注意事項を伝えてみましょう。そうすることで、親子で安心してスマホ決済を使っていく体制を整えられるはずです。 出典 株式会社電通 「電通、「シニアのスマホライフ実態調査」を実施 8割がスマホは生活に必要、6割超が生活が良くなり、キャッシュレス決済は7割超え」 執筆者:柘植輝 行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部