「『破れないストッキング』は陰謀論」「指飛ぶで?」炎上した靴下屋の「“キレ気味”投稿」から、我々が学ぶべきこと 過去には同アカウントの投稿が称賛されていたが
多くのXユーザーはこの投稿に共感し、同社の靴下の品質の高さ、耐久性の高さを賞賛する投稿を行った。こうした流れを踏まえて、改めて今回の炎上投稿を読み直すと(既に削除されているが)、同社の企業努力をもってしても、耐久性の高いストッキングをつくるのが難しいということを伝えようとしていたことがうかがえる。 ただ、今回に関しては、それが裏目に出てしまったのだ。 ■過去には前澤氏もブチ切れて炎上 投稿が行われた3日後の12月16日、靴下屋の公式Xには、運営会社・タビオの代表取締役名義で「従業員のSNSにおける不適切投稿に関するお詫び」という文書を公開し、「多くの皆さまにご不快な思いをさせてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます」「ソーシャルメディアに関するガイドラインの遵守と社員教育を進め、再発防止に努めてまいります」と謝罪をした。
ルールを守ることは重要なのだが、型にはまった優等生は面白くないし、親しみも湧かない。企業のSNSも同様である。バランスをうまくとって成功させるためには、経験とスキルが必要になる。 2つめの批判やクレームへの対応だが、現在でも多くの企業が対応を誤って炎上を起こしている。 SNS上には、企業や商品に対する不満や批判が飛び交っている。その中には、不当なものもあれば、正当なものもある。些細なことであれば、スルーしてもよいし、そうしたほうが賢明であることも多い。
しかしながら、日々努力を重ねている企業にとっては看過できないと思うのも理解できるし、不当な意見や誤解は正したい――と思ってしまうのも無理はない。 古い例になるが、2012年、アパレルECサイト「ZOZOTOWN」について、Twitter(現X)に「送料が高い」と投稿したユーザーに、運用会社スタートトゥデイ社の前澤友作社長(当時)が、同社が運営する「ただで商品が届くと思うんじゃねえよ」「お前みたいな感謝のない奴は二度と注文しなくていいわ」などと一喝して炎上した。