TSMCの売上高、1-3月は約1年ぶり高い伸び-AIブームが寄与
(ブルームバーグ): 半導体受託生産最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の1-3月(第1四半期)売上高はこの1年余りで最も高い伸びとなり、世界的な人工知能(AI)開発ブームでハイエンド半導体やサーバーの需要に拍車がかかるとの期待を裏付けた。
米エヌビディアやアップルの主要サプライヤーである同社の1-3月期売上高は前年同期比16%増の約5926億台湾ドル(約2兆8100億円)と、予想を上回る伸び。予想平均は5795億台湾ドルだった。
好調な業績を受け、TSMCが新型コロナウイルス禍後のスマートフォンやコンピューターの販売低迷を乗り切り、今年は底堅い成長を回復するとの期待に拍車がかかった。同社は今年、設備投資280億-320億米ドル(約4兆2500億-4兆8600億円)を見込んでおり、通期売上高は少なくとも20%増と、小幅減少した昨年から回復すると予測している。
同社は最終的な決算を18日に発表する予定。
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原題:TSMC’s Sales Surge Most Since 2022 After Riding AI Chip Boom(抜粋)
--取材協力:Cindy Wang.
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Jane Lanhee Lee