宇津木秀&横山葵海、短期ラスベガス合宿で井岡一翔が師事する名伯楽から直接指導
ワタナベボクシングジム(東京・品川区)は5日、所属する東洋太平洋ライト級王者の宇津木秀(30)と2022年全日本選手権バンタム級優勝の横山葵海(あおい、23)が米国合宿中だと発表した。2人は今月2日から7日まで、米ネバダ州ラスベガスのサラスボクシングアカデミーで、元世界4階級制覇王者の井岡一翔(35)=志成=が師事するキューバ系米国人の名伯楽、イスマエル・サラス・トレーナー(67)に直接指導を受ける。 2人は海外のトップ選手とのスパーリングを実施。宇津木はWBC世界スーパーライト級王者のアルベルト・プエロ(30)=ドミニカ共和国=や全米13連覇のアマチュア王者らと、横山は元WBA世界ミニマム級王者のエリック・ロサ(24)=ドミニカ共和国=やWBC世界フライ級4位のアンジェリーノ・コルドバ(28)=ベネズエラ=らと拳を交えた。 また、同アカデミーでは14日(日本時間15日)に3度目の防衛戦を控えるWBA世界ミドル級王者のエリスランディ・ララ(41)=米国=も練習を行っており、ララの練習も見て学ぶこともできているという。 7月に東京・後楽園ホールで東洋太平洋ライト級王者だった鈴木雅弘(角海老宝石)に挑戦し、5回TKO勝ちした宇津木は「合宿では、日本とは違う環境の中で、普段味わうことのできない練習ができています。このようなボクシングもあるんだという新しい発見もあり、また色んなタイプのボクサーがいてとても刺激になっています。今回の合宿で学んでいることは、これから世界に行くにあたって必要になることばかりだと感じています」とコメントした。 7月に東京・両国国技館でプロデビュー戦を闘い、53キロ契約6回戦で22年遼寧省選手権52キロ級優勝のワン・ハオ(中国)に2回TKO勝ちした横山は「サラスさんは基本を中心に教えてくれています。ジャブを打つにしても体を入れながら打つ、また膝と腰で打つなど新しい練習を教えてもらいました。スタンスやコンビネーション時の問題点も指摘してもらいましたので、今後ぜひ修正していきたいです。また、スパーリングでもディフェンスを重視した指導があり、とてもためになりました。ここにはいろんなタイプの選手がいますが、距離感や独特のテンポやパンチの軌道など、学ぶべきところが本当にたくさんあります」と大きな経験を積んでいる。 サラス・トレーナーは「私のジムに合宿に来てもらい、とてもうれしく思います。シュウ(宇津木)はベリーグッドなボクサーで、アオイ(横山)はすごい才能を持ったボクサーだと思います。自分のスタイルを保ちながら、学び続けてスモールチェンジを一つ一つ作り上げ、積み上げていくことで大きな改善につながり、次のレベルに成長することができます。少し変わることで大きく変わることができます。私のジムにボクシングの勉強をしに来てくれて、一生懸命学んでくれている、そのような選手に教えることができるのは本当にうれしいことです。2人の成功を祈ります。頑張っていきましょう!」と大歓迎した。