ヤクルト3年ぶりVへカギ握る投打の主役 村上宗隆「僕が活躍」奥川恭伸「突っ走る」
3年ぶりの覇権奪還となるか。2年連続のリーグ5位から逆襲を期すヤクルトは、村上宗隆内野手(24)と奥川恭伸投手(23)の若き投打の顔が浮沈を握りそうだ。米大リーグ挑戦のため日本球界〝ラストシーズン〟を明言する村上が「僕が活躍すれば優勝する」と強い覚悟を示せば、度重なるケガからの完全復活を目指す奥川は「1年間突っ走りたい」と意欲をたぎらせている。 【写真】ヒーローインタビューで大粒の涙を流した奥川 ■村上「優勝導く」 「来季は日本でやる最後のシーズンになると思う。皆さんが笑顔で(自分の)背中を押してくれるような成績を残したい」。昨年12月の契約更改で、村上は毅然(きぜん)と言った。球団から容認され、2025年オフにはポスティングシステムを利用して米大リーグに挑戦することが決まっている。堂々と海を渡るべく、3年ぶりのリーグ優勝、日本一を置き土産にする。 日本選手最多となる56本塁打を放ち、打率3割1分8厘、134打点で文句なしの三冠王に輝いたのは2022年。そこから2年間は自身にとって不本意なシーズンを過ごした。23年は無冠、24年は33本塁打、86打点で2冠に輝くも「胸の張れる成績じゃなかった」と首を振る。打率2割4分4厘、三振はリーグワーストの180と安定感を欠いた。 村上は「高みを目指すのはいいことだけど、その中で自分を見失うことがあった」と分析する。シーズン中には試合前にテニスボールを手で打ち返す練習を取り入れたりと試行錯誤。9月10日からの15試合では10本塁打と本来の長打力を取り戻し、このオフは「シーズン終盤の打撃フォームを定着させながら、パワーをつけたり、体のキレを出したりしていければ」とぶれない軸を作り上げていくつもりだ。 師と仰いできた青木宣親さんが引退し、これまで以上にキャプテンシーも求められる今シーズン。「自分たちが引っ張っていかないといけない。僕が活躍すれば優勝できる」と強い思いをバットに込める。 ■奥川、中6日解禁も
【関連記事】
- 日本ハム・清宮幸太郎、今季年俸4400万円からアップ提示受け契約更改「2位になれたのは清宮のおかげでもあると言われたのでうれしかった」
- 安楽智大は改心せず、敏腕代理人が契約解除「勝手にしろ!」 メキシコリーグ制覇で態度急変、パワハラで楽天から自由契約
- マルティネス、2年後あっさりメジャーへ? ビジネスライクな巨人の新助っ投 中日が引き留めもマージン入るキューバ政府は外貨重視
- 「カネにうるさいこと言ってないなら…」田中将大の巨人入りを実現させた名伯楽・久保コーチの存在 阿部監督は菅野復活導いた大恩人に相談
- 巨人・大勢がリフレッシュ法明かす「友達と多摩川でLUUPに乗ってます。やっぱ田舎が好き」 故郷・多可町でトークショー