「あの1本…これが1位との差」神戸の強力攻撃陣に一瞬の隙を突かれ、アビスパ福岡が9戦ぶり黒星
◆明治安田J1第14節・神戸1―0福岡(15日、ノエビアスタジアム神戸) ハードな守備で王者を苦しめた福岡が一瞬の隙を突かれた。後半27分、神戸・大迫の浮き球のロングパスをDFラインから抜け出した宮代が決め、先制点を許した。 ■「無理泣いた」佐藤凌我の復活ゴール【京都戦動画❶】 「あの1本のパスとワンタッチのシュートを抑えないと勝ち点は取れないと身をもって分かったのでは。それぐらい質が高いチーム」と長谷部監督は首位神戸との差を口にして悔しがった。 ここ8試合負けなしの福岡は前節の京都戦から中3日。先発を7人入れ替え、昨季覇者で今季も首位の神戸に挑んだ。 前半は10試合ぶり先発となった金森、古巣対決のウェリントンらが前線でプレッシャーをかける。元日本代表の大迫、武藤を擁する強力攻撃陣は奈良、田代、ドウグラスグローリのセンターバック陣を中心に決定的な仕事をさせず、狙い通りに無失点で後半を迎えた。 後半開始から2試合連続ゴール中の紺野を投入。さらに後半途中からザヘディをピッチに入れ、リーグ戦24年ぶりとなる神戸からの白星に向けて1点を奪いにいく。 だが、逆に神戸の巧みな攻撃に先制点を奪われた。終盤は前線にドウグラスグローリを配置。松岡らが惜しいシュートを放つなど、勝ち点への執念を見せたが、無念のタイムアップ。「これが1位との差」と長谷部監督は実感を込めた。悔しい9試合ぶりの黒星を糧にする。(向吉三郎)
西日本新聞社