夫に不倫されているが、子供のことを思うと自分の幸せを考えた選択肢をとれないという39歳の女性に、鴻上尚史が伝えた「強制的に順番をつけること」の真意とは
非常事態ですから、強引に順番をつける必要があると思っているのです。 「とにかく離婚しない」ことは、とりあえず夫婦が同じ家に住んでいるとか、世間的には離婚を発表してない、なんてことですね。 でもこれは、「子供を大事にする」ことではないような気がします。 だって、子供は、敏感に両親の関係を感じるでしょう? 会話がないのはもちろんですが、会話があっても事務的だったり冷えきっていたりしたら、すぐに分かってしまうでしょう。 サンフラワーさんは、「今は夫婦として再構築の道を選びつつ」と書かれていますが、夫婦の会話はありますか? 関係はどうですか? サンフラワーさんは、夫のことを嫌いになってないのですから、一応の会話はあるのでしょうか。 でも、もし、心の奥底にわだかまりがあって、それでも、子供が大事だからと、自分の感情を押し殺して夫婦関係を続けたら、間違いなく、子供は気付くと思います。 母親の顔から笑顔が消えたり、ストレスから自分の意見を子供に一方的に押しつけたり、健全な関係を作るのは難しくなるんじゃないかと思っています。 「夫婦円満で子供に接する」ということができれば、それは「子供を大事にする」ということに繋がるでしょうが、どうですか? サンフラワーさんの気持ちと夫の気持ちは、円満に寄り添えそうですか? 「経済的に充分なサポートができる」ということを一番にするなら、サンフラワーさんと夫の経済状態が問題になるでしょう。 相談に書かれてないので聞きますが、サンフラワーさんは働いていますか?それとも離婚したら、一から仕事を探さないといけませんか? 夫は、もし離婚したら、慰謝料だけではなく、充分な養育費を払えそうですか? 他に、サンフラワーさんが考える「子供を大事にする」ことはありますか? 世の中には、いろんな「子供を大事にする」ケースがあると思います。 「夫婦円満だけど、経済的には充分なサポートができない」場合とか、「夫婦仲は冷えきっているけれど、経済的には充分なサポートがある」場合、「離婚して、経済的には充分なサポートはないけれど、母親は精神的に安定している」場合など、いろんなケースがあるでしょう。 サンフラワーさんが考える「子供を大事にする」ことは、なんですか? つまりは、何を「子供の幸せ」と考えているかということです。
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