「置き配OK」プレート残り600枚 三重・松阪市が無料配布中 再配達減で脱炭素
三重県松阪市は、宅配便の「再配達〝ゼロ〟」を目指す取り組みの一環で現在、玄関のドアノブなどに引っ掛けてチャイムを鳴らさずに配達物を置いて良いことを知らせる市オリジナルの「置き配OKプレート」を無料配布している。再配達を減らし、運送トラックなどから出る二酸化炭素(CO2)を削減する狙い。 市が国土交通省の数字を参考に算出した市内の再配達数は年間約65万6千個で、CO2排出量は約300トンに上る。この状況を踏まえて市は11月から、置き配プレートや宅配ボックスを設置した置き配を促している。同様に国では今年10月から、消費者自身から再配達削減を促す取り組みとして、宅配便やネットショッピングなどの注文時に受け取り方法に置き配などを選択した際、ポイントを還元する仕組みの実証実験を進めている。 置き配プレートは、青とオレンジ色のリバーシブル仕様で「置き配OKです」のメッセージに市のマスコットキャラクター「ちゃちゃも」をあしらったデザイン。ドアノブなどに掛けて「置き配」して良いことを配達員に伝えることで再配達削減につなげる。 市内在住であれば市のホームページから応募フォームにアクセスして簡単なアンケートに回答すれば無料でもらえる。1世帯1枚まで、重複応募はできない。プレートは千枚作ったが、11月の受け付け開始から既に約400枚を配り、残り約600枚が無くなり次第終了する。
宅配ボックス購入など 補助申請は既に3件
また市では、戸建て住宅を対象にした固定式宅配ボックスの購入や設置について、本体と設置費用で合わせて8万円以上かかった場合に、1世帯当たり上限2万円を補助する事業も続けている。こちらは既に3件の申請があったという。 問い合わせは市環境生活部環境課政策係TEL0598(53)4425へ。