早大・小宮山監督、東京六大学創設100周年へ「早稲田としては日本の野球界を引っ張ってきた自負がある」
東京六大学で最多48度の優勝を誇る早大は5日、西東京市の自校グラウンドで2025年の練習を開始した。今年は東京六大学野球連盟創設100周年を迎える記念の年。小宮山悟監督(59)は、「100年という区切り。早稲田としては日本の野球界を引っ張ってきた自負がある。何とか優勝したいという思いはあります」と、06年秋ー07年秋以来となる3季連続優勝への熱い思いを吐露した。その上で「次の100年に向けていい形でつなげられるように。しっかりと野球界を支えられるように。そんな組織でありたい」と野球界全体への思いも打ち明けた。 24年はリーグ戦で春秋連覇を達成したが、日本一には届かなかった。全日本大学選手権、明治神宮大会ともに東都大学野球連盟の青学大が優勝。東都へのライバル心をのぞかせ、「東都のチャンピオンと六大学のチャンピオンが戦って日本一を(争う)というのが、ひと昔前からの流れ。そこを何とか踏襲できれば」と語った。全日本は決勝で青学大に敗れたが、明治神宮大会は2回戦で敗退。「決勝にたどり着けなくて申し訳なかった。他の連盟からしたらうぬぼれるなと言われるかもしれないが、うぬぼれてもいいだけの歴史と伝統が六大学にはある。そこを守らないといけない」と力を込めた。 4番で主将の印出、遊撃手の山県(日本ハムドラフト5位)、3番を担った吉納(楽天ドラフト5位)が抜けた新シーズン。指揮官は「年末の最後に『連覇を忘れて春を取る』という小沢主将の言葉があった。険しい道のりというのをあえて皆に分からせるという意味で非常に良いセリフだった。彼らがどれぐらい本気でこの春への戦いに挑むのか楽しみにしている。朝の皆の表情はいい顔をしていた」と期待した。