【独自】「検察なめんなよ」特捜部『検察官』を罪に問う『刑事裁判』実施決定 「机を叩き 怒鳴り続けた」冤罪事件の取り調べ 248日間の身柄拘束 無罪となった「プレサンス」元社長
■『検察官の取り調べ』厳しく指摘 現役の検察官が「刑事裁判」にかけられる決定 裁判所が下す
不動産取引をめぐる21億円の横領事件で罪に問われた男性が、その後の裁判で無罪となった冤罪事件。 8日、大阪高等裁判所は取り調べを担当した検察官に対して刑事裁判を開く決定を出しました。 さらに今回の問題が検察組織の問題だとして、大阪高裁は検察庁に取り調べの在り方について厳しく指摘しました。 男性の弁護団によると、裁判所の判断で刑事裁判の開始を求める『付審判請求』が認められ現役の検察官が「刑事裁判」にかけられるのは初めてです。 不動産会社「プレサンスコーポレーション」の元社長・山岸忍さんは土地取引をめぐり、部下らと共謀して21億円を横領したとして大阪地検特捜部に逮捕・起訴されました。 山岸さんは248日間身柄を拘束されましたが、裁判で無罪が確定。
■元部下に対する『強引な取り調べ』 厳しく批判した裁判長
判決の中で大阪地裁の坂口裕俊裁判長(当時)は、検事が行った『山岸さんの元部下』に対する取り調べについて以下のように厳しく批判しました。 【大阪地裁 坂口裕俊裁判長(当時)】「必要以上に強く責任を感じさせ、真実とは異なる供述に及ぶ強い動機を生じさせかねない」 そしてこの後、山岸さんが検察に対して起こした国家賠償請求訴訟で、検察官が行った取り調べの実態も明らかになりました。 映像は判決の中で非難された検察官が山岸さんの元部下に対して行った実際の取り調べが記録されたものです。
■「プレサンスの評判を貶めた大罪人ですよ」
<取り調べ映像の内容> 【田渕大輔検察官】「なんで、そんなことしたの。それ何か理由があります?それはもう自分の手柄が欲しいあまりですか。そうだとしたらあなたは、プレサンスの評判を貶めた大罪人ですよ」 【田渕大輔検察官】「これ例えば会社から今回の風評被害とか受けて、会社が非常な営業損害を受けたとか、株価が下がったとかいうことを受けたとしたら、あなたはその損害を賠償できます?10億、20億じゃすまないですよね。それを背負う覚悟で今、話をしていますか」 さらに、関西テレビの取材で映像が公開されていない日の取り調べにも大きな問題があったこともわかっています。
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