此上平羅主将（２年）＝和歌山県御坊市塩屋町の御坊市民球場で、橋本陵汰撮影

　初めてのセンバツ出場となる和歌山東。本番に備える選手たちを紹介する。【橋本陵汰】 　◇やればできると自信に　此上平羅主将（２年） 　主将として、４番打者として、チームの支柱になっている。「魂の野球」で挑んだ昨秋の県２次予選の智弁和歌山戦。先制のホームを踏み、２安打２打点と勝利を呼び込む活躍をした。 　「最後まで諦めない姿勢」を自ら体現しようと努めている。発足直後はまとまりのなかった新チームだったが、「コミュニケーションを取ること。先頭に立って引っ張ること」を意識してチームをまとめた。結果、近畿大会準優勝の快進撃を生んだ。「やればできると自信になった」。メンタルの成長を実感しつつ、初の聖地に挑む。 　◇持ち味生かした投球を　麻田一誠投手（２年） 　昨秋、県１次予選から近畿大会まで計１０試合中９試合で登板し、うち４試合完投をしたタフなエースだ。ただ、これまで長い回を投げる経験はなかったという。「試合を通じて抑えられるようになってきた」と実戦向きなところを見せる。 　近畿大会では、１失点完投の初戦に始まり、準々決勝、準決勝でも安定した投球を披露した。しかし、決勝の大阪桐蔭戦では「体格が違い、怖いと思った」。今でも悔いが残る投球という。 　「自分の持ち味の打たせて取るピッチングをしたい」。次は大舞台で、強豪にも臆せず立ち向かう。