人生設計で大事なのは、「できる、できない」より「やるか、やらないか」【里崎智也×五十嵐亮太のライフハックベースボール!】第28回
■行動しなければ大きな成功はない 里崎 別にコツなんて何もないよ。シンプルに、「やるか、やらないか」だけのことだから。僕の感覚では、「これはこうするべきだ」と頭で理解していても、世の中の9割の人がやらない。でもね、大切なのは「できるか、できないか」じゃない、ということ。そこが大きなポイントだと思うな。「やるか、やらないか」と、「できるか、できないか」はまったく違うことだから。 五十嵐 「やるか、やらないか」と、「できるか、できないか」は確かに違うとは思うけど、具体的にはどう違うんですか? 里崎 何かやりたいことや望みがあった場合、「できるか、できないか」はひとまず無視して、まずアクションを起こすだけで、そこへの"仲間入り"ができる。そして、それをやり続けていると必然的に成功にたどり着く可能性が高まる。もしも成功しなくても、それは努力の方向性が間違っているだけだから、新たなプロセスで取り組んでみればいい。諦めない限りは、成功の可能性はどんどん高まっていく。それが、僕の考え。 五十嵐 でも、それでも失敗する可能性もありますよね。 里崎 もちろん。でも、何もアクションを起こさない限り、大きな失敗はない代わりに大きな成功もない。これは断言できるね。ただ、どんなことにも"賞味期限"があることを忘れちゃいけない。たとえば「プロ野球選手になりたい」という願いをかなえるためにいくら努力しても、20代半ば、ましてや30歳を過ぎれば実現の可能性はなくなってくるから。 五十嵐 サトさんは、YouTubeを始めるときも、迷いなくアクションを起こしたんですか? 里崎 もちろん。僕の場合、何事においてもとっかかりが早いというだけで、ここまで持ちこたえているわけだから(笑)。最近の試合中継では、ビジターチームの応援に特化した副音声「ビジボ」が定番になっているけど、僕はかつて、「ミスター副音声」と言われていたほど、かなり早い段階から副音声に活路を見出していたから。 五十嵐 僕も副音声のお仕事をする機会も多いけど、主音声と違って、多少の緩さがあったり、私情を挟みやすくなったりするから楽しいですよね。確かにサトさんは副音声でのびのびしゃべっている印象があるな(笑)。 ――盛り上がってきたところですが、そろそろ時間となりました。次回はこの続きからと思います。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。 里崎・五十嵐 また次回、よろしくお願いします! 構成/長谷川晶一 撮影/熊谷 貫