パットに苦戦も好調なショットで上位キープ 深堀圭一郎の心強い“新武器”「自信を持って振りやすくなった」
<ファンケルクラシック 2日目◇19日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇6993ヤード・パー72> 『X PROTOTYPE』を接写!【写真】 シニアツアー通算2勝の深堀圭一郎が首位と3打差のトータル6アンダー・3位タイで最終日を迎える。 初日はボギーなしの「66」と好スコアをマークし、首位で2日目に挑んだ。「前のアイアンが悪いとかではなく、ひさしぶりに自信を持って振りやすくなったかな」とショットが好調。前戦の「日本プロシニア選手権」2日目に新調したアイアンに、すでに大きな信頼を置いている。 「打感もいいし、音もいい。少しヘッドが小さいからコントロールがしやすくなった」と絶賛する新アイアンはキャロウェイ『X PROTOTYPE』。バックフェースは『X FORGED』に似たデザインだが、コンボセットになっていることから4~5番はキャビティ、6~7番はハーフキャビティで球が上がりやすく、8番~PWはマッスルバックとスピンコントロールがしやすいため、ピンをデットに狙いやすくなっている。 以前使用していたアイアンとこう比較する。「フェース長が短くなって構えやすくなった。長すぎると、僕の場合はかぶって見えてしまう。重心(距離)が短い分だけ自分でコントロールしやすくなった」と、距離に応じてカットボールを打つなど打ち分ける深堀にとって相性がいい。さらにソールは幅広だが、地面に当たる部分を少なくなるように削られており、「振りやすい」と操作性が高められている。 「苦しくなった状態の中で、しっかり振っていけるクラブはとても大事。助けてくれるクラブが自分のセットにどれだけあるか。それが全部だったら最高なんだけどね。僕は特にパットは弱いけど…」。2日目は前夜の雨の影響で重くなったグリーンに苦戦し、4バーディ・4ボギーの「72」と伸ばせず。4本のパターを持って練習グリーンに向かった。 パッティングのイメージはカップに対してタッチを合わせるようなタイプ。「余計な打つ動作よりも、自分のストロークで打ちたい。これはね、技術的にどうにかできないのだけれど…。人生の課題」。グリーン上については引き続き、練習を重ねていきたいところでもある。 今季はこれまで8試合に出場しトップ10入りが1度だけ。「あしたもそうですけど、今シーズンの残りで、少しでもいい感じが出ればいいな」と、心強い“相棒”とともに、自信につながる一日にしたい。(文・高木彩音)