トランプ氏、国土安全保障省長官にノーム氏起用=関係筋
[12日 ロイター] - トランプ次期米大統領は、国土安全保障省長官にサウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事を指名するとみられる。事情に詳しい2人の関係者が12日、明らかにした。ノーム氏はトランプ氏を強く支持していることで知られるが、同分野での経験は乏しい。 ノーム氏は11月の大統領選で副大統領候補の1人と目されていた。新型コロナウイルスが流行した際に州全体でマスクの着用を義務付けることを拒否し注目を集めた。 サウスダコタ州知事として、共和党が主導するテキサス州の国境警備強化に向け、数十人の州兵を派遣している。自身も米国とメキシコの国境を数回訪れており、1月には同地域を「戦場」と形容した。 今年4月には回顧録で「訓練不可能」で「大嫌い」だった犬を家族の営む農場で射殺したことを明らかにし批判を浴びた。トランプ氏の側近によると、ノーム氏はこれを受けて副大統領候補から外れたとみられている。 国土安全保障省は、国境警備、入国管理、災害対応、シークレットサービスなどを管轄する。 トランプ氏が新政権の「国境管理責任者」に起用する意向を示したトム・ホーマン元移民・税関捜査局(ICE)局長代行は11日、国家安全保障に脅威を与える不法移民の強制送還が優先課題になると述べた。