ワンオペ育児がツラすぎて、会社員から扶養内パートになりたい! 会社員と比較すると年金は減りますか?
年金受給予想額を計算してみましょう
では、A子さんが65歳から受け取れる老齢年金の受給予想額を試算してみましょう。計算の前提条件として、A子さんは22歳から64歳まで働くこととし、会社員としての収入はずっと年収300万円と仮定します。 また、国民年金は20歳から60歳に達するまで未納期間なく加入するとして、65歳から受け取ることにした場合の年金受給額を、厚生労働省の公的年金シミュレーターを利用して試算します。
図表1
図表2 A子さんが退職して扶養内パートで働いた場合、65歳まで働き続けた場合と比べて、年金額は年55万円(月4.6万円)少なくなることが分かりました。仮に65歳から90歳まで受け取るとすれば、25年で1375万円の差となります。A子さんにとって、この差額は予想以上のようでした。
まとめ
公的年金は何歳まで長生きしてもずっと受け取れるのがメリットです。夫婦2人で老後の生活を充実させるには、年金はできるだけ多くもらうに越したことはありません。 A子さんのお子さんは3歳です。2歳ごろに訪れる「イヤイヤ期」を通り過ぎ、だんだんしっかりしてくる頃ではないでしょうか。第2子を考えないのであれば、一番大変な時期は乗り切ったとも考えられます。正社員を辞めてパートで働くようになると、これからお子さんの教育費がかかる時期でもあるので、マイホーム購入計画への影響も心配されます。 家事の面でアウトソースできる部分はアウトソースするなどして、できればこのまま正社員として働く選択ができないか、夫とも相談しながら検討することをお勧めしました。 出典 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 厚生労働省 公的年金シミュレーター 執筆者:蟹山淳子 CFP(R)認定者
ファイナンシャルフィールド編集部