「今の自分のままでいい」不治の病=1型糖尿病の10歳の女の子 小さな体で病と向き合う
あまりに非情な宣告でした。 矢野明希さん: 「(入院中)一人部屋のときに久しぶりにお母さんに会ったときに…、なんか…泣きはした」 余儀なくされた1か月の入院生活中、母親とやりとりしたスケッチブックには心の声が記されています。 「あきがんばってるよ 待ってて あきも大すき」 「早く会いたい ねえいつくるの 会いたい(×1億)」 「地獄から出たい」 「家に帰りたい」 矢野明希さんの母親 あずみさん: 「どうしよう より、気づいてもらえてよかった」 「とりあえず(病院で)聞こえてきた単語を調べて、知るところからでした」 教員: 「サンズイがつく漢字、頭に思い浮かべて?」 矢野明希さん: 「はいはいはい!」 教員: 「はい、あきさん」 矢野明希さん: 「港!」 小さな体で1型糖尿病との日常に向き合わなくてはいけません。 給食の時間。 明希さんはまず自分の血糖値を測り、配膳された食事の糖を計算します。 そこで必要な量のインスリンをペン型の注射器でお腹に注射します。 西垣友香キャスター: 「給食前に準備すると大変じゃない?」 矢野明希さん: 「大変だけど、もう1年になるから慣れた」 「いつもは児童会室で打つ」 西垣友香キャスター: 「なんで?恥ずかしい?」 矢野明希さん: 「周りがまず男の子いっぱいだし、あまりこの辺では打ちたくないかな」 思春期の悩みもありました。 しかし明希さんの周りには笑顔が絶えません。 矢野明希さん: 「あははは」 友だちとバトミントンを楽しむ明希さん。 西垣友香キャスター: 「普段あきちゃんがインスリンの注射うっているのはどう見てる?」 〇友だち: 「痛そうですけど仕方ないこと」 「体育とか普通に思いっきり遊んだ後は心配しちゃうところもあるけど」 □友だち: 「うちもそういうところもある」 〇友だち: 「でもやっぱり前と同じように接している」 □友だち: 「普通の暮らしみたいになっているから」 西垣友香キャスター: 「どう、あきちゃん。お友達の話聞いて?」 〇友だち: 「うれしいって言いなさい」 矢野明希さん: 「うれしい…(笑)」