【速報】「愛しいハニー」「あなたの花は素敵です」約1億980万円と約1億6500万円相当をだまし取られるSNS型ロマンス詐欺 被害女性を妻、自らを夫と呼ばせる 大阪府
「あなたの花は素敵です」などとSNS型のロマンス詐欺で、大阪府内の女性が約1億980万円をだましとられました。トム・クルーズに似た写真を使って、「交通事故に巻き込まれた。助けてくれ、愛しいハニー」などとお金を要求されたということです。また他にもSNS型のロマンス詐欺で投資を騙って約1億6500万円相当の暗号資産をだまし取られる被害が出たと大阪府警が発表しました。
「助けてくれ、愛しいハニー」などとお金を要求
大阪府警によりますと、府内に住む70代の女性は、去年9月から今年11月にかけ、SNS上でメッセージや通話を繰り返し、約1億980万円をだまし取られました。その手口はこうです、女性は、趣味がガーデニングのためSNSに写真をあげていましたが、デビッド・スミスと名乗る男から「あなたの花は素敵です。あなたの花をみていると心が穏やかになります」などとメッセージが届きました。デビッドは、トム・クルーズに似た写真を使っていて、56歳でアメリカのミシガン州に住み、船医で航海中などと女性に伝えたということです。 やりとりを続けると、デビッドは「北海を航海中に海賊に襲われた、WHOは身代金を要求されることを恐れて、私の銀行口座を強制的に凍結した」などと訴えました。また別の時には「交通事故に巻き込まれた。ベルリンは医療費が高くて治療費も払えない。助けてくれ、愛しいハニー」とお金を要求するなどして女性は約1億980万円を振り込みました。
被害女性を妻と呼び、自らを夫と呼ばせる
また大阪府内の60代の医師の女性は、今年5月から10月にかけ、SNSのアプリを通じて知り合った、サンチェス・カールというスペイン人を名乗る男に36回にわたって振り込み、約1億6500万円相当の暗号資産をだまし取られました。サンチェスは女性を妻と呼び、自分を夫と呼ばせたうえで、やりとりは全てSNSのメッセージでおこなっていたということです。 サンチェスは、ジュエリーの写真などを送り、投資を進めれば「奨励金がもらえる」などと訴えたということです。女性は投資をやめると「サンチェスと連絡がとれなくなるかもしれない、いまやめるとお金が戻ってこない」とやめられず、お金が尽きて、10月下旬ごろに息子に相談したところ、詐欺だと気付いたということです。 大阪府警は、SNS型のロマンス詐欺に注意するよう呼びかけています。